大阪府の箕面公園昆虫館で、論文がどのような苦労を経て受理されるかを解説したパネルが展示中です。審査のプロセスがさぞ詳しく解説されているのだろうとおもいきや、執筆者(館長)が厳しいチェックを受け屋上で泣いている様子などを収録したユーモラスな内容です。
「ろんぶんができるまで」と題されたパネルは計4枚。「論文を書きます。書かないと始まりません」という大正論の1枚からスタートします。パネルの写真には姿勢を正して論文を書きはじめる中峰空館長のキリっとした写真が。学校の宿題やレポートと同じで、まずは机に向かわないことには始まらないということですね。

よく見るとキリっとした姿勢とは裏腹に、画面には「明日か明後日くらいから本気出す」の一文……
2枚目は共著者に論文を読んでもらっている様子を描写。共著の博士たちからたくさんの直しをもらってPCのWord画面はコメントで真っ赤になり、館長は「ポンコツ博士でごめんね」と泣き崩れています。そして続く3枚目では査読時に厳しいコメントまでもらい、館の屋上で膝を抱え、一人泣いている館長の姿が写されます。か、館長……!


そうした査読者との激しい攻防を経て、論文が無事に受理されます。パネルは4枚目は「あの論文な、アクセプト(受理)されたで」と放蝶園のチョウに話しかける館長の姿で締めくくられています。館長〜〜!!

実はこのパネル、中峰館長らが発表した「小さな捕食者の隠された多様性」という至って真面目な論文パネルの補足資料として作られたものでした。論文自体は、中生代白亜紀の約9900万年前のミャンマー北部産琥珀からアミメカゲロウ目トガマムシ科トゲズネトガマムシ亜科(新称)の昆虫4新属7新種を記載、分類したという内容。

「ろんぶんができるまで」のパネルは、その面白い語り口や、館長の等身大な悩みが記された内容が評判となり、Twitter上では2万件弱のリツイートと5万件以上の“いいね”を集め大きな話題に。ツイートには「昆虫館行きたくなりました」「論文書いてたころを思い出して盛大に笑いました」「2、3コマ目共感するw」といった声が寄せられていました。
これらのパネルは9月7日まで開催されるミニ企画展「昆虫化石展」内で展示中。企画展では琥珀に閉じ込められた、ロマンあふれる美しい昆虫化石も展示されています。
画像提供:箕面公園昆虫館(@mino_insect)
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