ねとらぼ

なお、本記事閲覧による霊障等には責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

 しばらく峠道を進み、旧Kトンネルの入り口が見えてきました。


三和交通 心霊タクシー 心霊スポット 廃墟
「旧Kトンネル」の入り口です。半分だけ電灯が点いています

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あまりにも湿気が多く、普通に撮るとモヤモヤになってしまいます

 内部が自治体の境になっているそうで、入った側は電気も通らず荒れ放題なのですが……途中からは電灯で明るく照らされ、壁の落書きも消されています。これは自治体ごとに、トンネル内部の扱いが異なっているのが原因、とのことです。


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電灯の境目です

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ピッタリと対応が分かれています

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出口付近です。山肌から水が流れ込んでいるようで、足元は泥だらけ

 さて、こちらがしばしば「事件の現場」として語られる、トンネル上部の写真です。トンネル横側の坂から登れるのですが……危ないのでマネはしないでください。


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トンネルの上部です

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かなりの高さがあります

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下から山本さんに撮影していただいたもの

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7番目:旧Kトンネルから、ついてきた「何か」


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 トンネル上部を撮影した後、車へ戻ろうと峠道を降りている最中でした。山本さんの語る、この地域にまつわる因果な話を聞きながら歩いていたのですが、ふと軽い頭痛を覚えました。それとほぼ同時に、妙な音が聞こえてきたのです。

 左右の茂みからチキチキ、チキチキと、虫の鳴き声にまぎれて、やけに主張をする音が、一定の間隔を保ちながらついてきていました。歩いても歩いても、その音が離れてくれません。山本さんの話に耳を傾け平然を装いましたが、背中から後ろにかけて、暗闇が貼り付いているような感覚も覚えます。

 いま振り返ったらまずい、気付いた様子を見せてはいけない、そんな気がします。山本さんとの会話を続けつつ、中間地点の門を通り抜けたあたりで、ようやくその音と気配は消えてくれたのでした。


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 峠道のふもとにて、山本さんに気配と音の話をしてみたのですが……まったく気付かなかった、とのこと。昔からいるという女性の霊が私にだけ分かるように、途中までついてきていたのかもしれません。トンネルの上にいたのでしょうか。

 「怪を語れば怪至る」。短時間で複数の心霊スポットを巡り、ふたりで数々の怪談を語ってきたことで、少しずつ異変が起こり始め、最後の最後にたまりたまって「怪が至った」……のかもしれません。

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