フリマサイト「ラクマ」での“直接取引詐欺”に注意！　被害者とラクマ運営への取材で手口浮き彫りに

　筆者はこれらの出品商品の中から、特に怪しいと感じた4商品をピックアップし、購入申請を行ってみました。中にはAさんをだまそうとしたMの出品商品もありましたが、いずれの商品も2日後に「購入申請はキャンセルされました」との通知が届き、該当の商品ページが削除に。コメント欄には「詐欺です」「気を付けてください」「通報しました」などと、一般ユーザーからの注意コメントが多数寄せられていたことから、運営側に通報が相次ぎ、商品ページそのものが削除されたとみられます。

筆者が購入申請した商品

全ての購入申請がキャンセルされた後、商品ページ自体も削除された

被害者が注意喚起するケースも

　被害者の中には、「詐欺出品」「代金を払っても商品は送ってきません」「全て詐欺です」などの文言を大きく掲げて「注意喚起のためのページ」を制作する人もおり、「振込詐欺に70000円もっていかれました」と加害者が使用した口座名義を実名で掲示しているページや詐欺出品が疑われる出品者をリストアップし、手口を紹介しているページも。

一般ユーザーが制作した注意喚起のページ。規約ではこうしたページを作成することは許されていないものの、このページのおかげで詐欺が未然に防がれたというコメントは後を絶たない

詐欺が疑われるアカウントの中にもMの名前も。具体的な手口も紹介されていた

実際に被害に遭った人からの注意喚起も

　ラクマでは「商品でない情報の投稿(宣伝・探し物)」についての出品が禁止されており、こうした注意喚起のページも本来は規約違反ですが、同ページには「危うく購入しようとしてたところでした」「おかげで詐欺の内容に気付けました」「こういうの本当に有難いです　まとめてくれてありがとうございます」と感謝の声が後を絶ちません。

ラクマに聞く、詐欺出品対策

　ねとらぼ編集部ではこうした詐欺の実態について、ラクマにもお話を伺いました。