「MS Pゴシック」など、日本語フォントの名称についているアルファベットの意味を、4枚の画像で解説したTwitter投稿が分かりやすいと話題になっています。
解説者はあらた/PowerPoint+(@powerpoint_plus)さん。見栄えする資料を作るために役立つパワーポイントのテクニックを発信しています。
最初のスライドで紹介している知識は「MS Pゴシック」などに見られる「P」の意味。これは“プロポーショナルフォント”の頭文字で、日本語にすると“可変幅フォント”、すなわち文字幅が一定ではないものを指します。
「P」の付かない「MS ゴシック」はどの文字も横幅が同じですが、「MS Pゴシック」は文字ごとに大きさが異なるというわけです。

MSゴシックとMS Pゴシックの違い
続いて「UD」は何を表しているのでしょうか? 「UD デジタル 教科書体 NP-R」のように冒頭についているもので、こちらは“ユニバーサルデザイン”を意味します。何をもってユニバーサルデザインなのか、決まった定義はないものの、各メーカーが“できるだけ多くの人々が読みやすいように”と作ったフォントです。
たとえば、間隔が狭いと読みづらくなる箇所に余白を作り、「3か8か分からない」といった事態が起こらないように配慮されています。
※内容を一部修正しました(9月3日11時30分)

UDフォントとは?
次に教科書体フォントのバリエーション。「UD デジタル 教科書体 N-R」「UD デジタル 教科書体 NP-R」「UD デジタル 教科書体 NK-R」は、語尾のアルファベットが異なりますが、それぞれどのような特徴を持つのでしょうか。
まず、「N-R」と「NP-R」の違いは文字幅です。上述したように「P」は“プロポーショナルフォント”の略。ただし文字幅が変わるのは英語のみ、日本語は等幅です。
一方の「NK-R」は、英語に加え、ひらがな、カタカナも文字幅が変わります。「K」は“かな”の略と理解すれば覚えやすそうですね。

教科書体の英語表記による違い
最後にちょっと特殊な「UI」の意味を見ていきましょう。Windowsを使っている方は「MS UI Gothic」というフォントに見覚えがあるのではないでしょうか。「UI」は、ユーザーインタフェースを意味します。Windowsのダイアログなど、狭い空間に文字を入れるためのもので、文字幅が狭くデザインされています。

UIってついているフォントは何?
投稿には「感覚的に使っていました」「どう違うのか知りたかった」など、感謝の声が寄せられています。
画像提供:あらた | PowerPoint+(@powerpoint_plus)さん
(高橋ホイコ)
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