地球で最期の人類になってしまったかもしれない1人の博士と、1体のアンドロイドによる最期の日々を描いた漫画が、さまざまな感情を巻き起こしてくると人気です。ああ、これはラストで急激に涙腺に来ますねぇ……。

話は、1人の博士が廃工場で廃棄されていたアンドロイドを修理して目覚めさせるところから始まります。このアンドロイドの名は、「イヴ」。セルフ充電方式で半永久的に稼働でき、家事から危険物処理までなんでもこなすマルチアンドロイドです。
この世界の人類はほぼ、あるいは博士を除き全て滅んでしまっており、もはやこの1人と1体以外は誰も残っていません。そんな終わりを待つだけの状態で博士がイヴを修理した理由は……「自分が書いた小説を読んでほしかったから」。そう、もはや書いても読んでくれる人が残っていないのです。

博士の願い
「分かりました」の言葉とともに、分厚い小説を一瞬で読み終えるイヴ。その感想はダメ出しの嵐で一瞬落ち込んだ博士でしたが、即座にやる気を出し即座に書き直しにかかりました。

バババババババ ペラペラペーラ
小説を読むようにできているわけではないイヴは他の人類を探して読んでもらうよう提案しますが、博士は答えます。「そんな時間も気力も残っていない」「誰であっても読んでもらえることがうれしい」。こうして、博士が書き直してはイヴがダメ出しを続ける日々が続きました。
しかし、すでに高齢の博士、最期の時はすぐにやって来ました。「お前がいて楽しかったよ」と言葉を残し、この世を去ってしまいます。博士を埋葬し、いつも1人こもって小説を書いていた博士の部屋に初めて入るイヴ。そこには、博士からイヴにメッセージが残されていました。メッセージを読んだイヴは……その最後は、ぜひ実際に読んでみてください。

最期

そしてメッセージを見つけるイヴ
この漫画を描いたのは、漫画家の一秒さん(@ichibyo3)。通販サイト「ていねい通販」で「マイッカな毎日」漫画を連載中です。
博士とアンドロイド漫画にリプライ欄などでは、「こう言う読後感のある話は大好きです」「最後のコマの一文で泣いてしまった…」「最後の終わり方が物語の始まりに繋がる感じで背筋がゾクゾクして静かな興奮を覚えました」「もっとふたりの日常が見てみたかった」「切ない…でもなんて美しい物語なんだ…」といった声が寄せられていました。
画像提供:一秒さん(@ichibyo3)
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