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世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチが9月6日、全米オープンテニス男子シングルス4回戦で線審の女性にボールを当てたことで失格に。試合後、「非常に悲しくむなしい気持ち」との声明をInstagramで発表し女性や大会に謝罪しましたが、一部のファンは納得できず「不公平」と訴えています。

問題のシーンはパブロ・カレーニョ・ブスタ戦の第1セット終盤、ジョコビッチがサービスゲームをブレイクされた(相手に取られる)展開のあと。圧倒的有利なスコアで決めきれなかった上、転倒して肩を負傷とここまでフラストレーションがたまる展開続きのジョコビッチでしたが、ポケットのボールを壁側へ打ったところ線審の女性の喉元を直撃。このときジョコビッチはボールを打つ方向を全く見ておらず、女性が苦しそうに咳き込む様子が中継で流れました。
ジョコビッチは「意図的ではなかった」としていますが、非紳士的行為で失格に。全米オープンはInstagramを通じて、ジョコビッチの行為はグランドスラムのルールに反するものであったと説明し、今大会で獲得したポイントと賞金が没収され、さらに罰金が課されることになると明らかにしました。

Instagramに投稿した声明でジョコビッチは「悲しくむなしい気持ち」を表明するとともに、ボールを当ててしまった女性の無事を報告。「彼女に多大なストレスを与えてしまったことを申し訳なく思います。意図的ではありませんでしたが、間違った行為です」と反省と謝意を伝えました。
失格になったことをジョコビッチ自身「落胆した」と告白。しかし「この経験を教訓とし選手として、また人間として成長したい」とするとともに大会関係者にも謝罪、ファンや関係者には「応援ありがとう」と感謝を伝えています。

ジョコビッチのこの投稿には、3時間あまりで2万件近くのコメントが寄せられています。「あなたの行為は間違いだった」「精神的にもチャンピオンになって」とたしなめる声がある一方、一部のファンは失格措置に納得しておらず「不公平だ」と訴えており「意図的でないことは明らか」「誰にだって過ちはある」とジョコビッチに同情するコメントが目立ちました。
また「テクノロジーが進化したのだから」と線審制度自体を見直すべきとの意見も。さらにビッグ3と呼ばれるフェデラー、ナダルの欠場に続きジョコビッチ敗退と、折り返し地点でランキングトップ選手不在の大会になってしまったことで「見所がない」と落胆するテニスファンも見られました。
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