「これを買った人はこんな商品を買っています」。ネット通販で見かけるレコメンド(おすすめ)の仕組みを、現実の世界でできないか? そんな声に応えて、本屋さんが手書きのレコメンドしおりを作成し、話題になっています。
ねとらぼ編集部では、このアイデアを実現させた高知県にあるTSUTAYA中万々(なかまま)店で働くなかましんぶん編集長(@NAKAMAshinbun)さんにお話を聞きました。

話題のしおりは、書店で販売されている本に挟まれており、「この本が面白かったあなたに、つぎにおすすめしたい本はこちら!」などと、店員さんがおすすめする本のタイトルが記載されています。こんなのがあったら、続けて同じ店で本を買ってしまいそう。
なかましんぶん編集長さんによると、この取り組みを始めたのは9月に入ってから。きっかけは、出版業界を志望する学生から「amazonのように、購入履歴から本の情報をメールなどで伝えることはできないか?」と問い合わせがあったことだといいます。
店長は、個人情報保護などの観点からリアル書店では難しいと答えたそうですが、この話を聞いたなかましんぶん編集長さんは「だったら、購入した本そのものに情報を伝達してもらえばいいんじゃないか」と、ひらめいたそうです。

「ほかにもこんな本がおすすめ……」などと、ネット通販のようにレコメンドしてくれるこのしおりは、現在、なかましんぶん編集長さんが実際に読んだ小説・エッセイ・児童書など10冊ほどに挟んであるとのこと。また、すでに本をよく読むスタッフ5人にも声をかけ、協力をお願いしているのだとか。
なかましんぶん編集長さんは、「この本が好きな人にはこれも読んでほしい、このジャンルの沼にはめたい、初心者向け→中級者向け→上級者向けへと誘うなどのイメージで本を紹介できれば」と語っています。
このしおりがツイートで紹介されると、全国の本好きから「すごいアイデア」「めちゃめちゃ良い」「手書きが温かい」といったコメントが寄せられたほか、書店や図書館で働いているという人たちから「マネさせてもらいたい」「実際にやってみた」という反応がありました。
なかましんぶん編集長さんは反響の大きさについて「まさかバズるとは思ってなかったのでとてもビビりました……笑」としつつも、「ネットでおすすめされるより、人の温かみがあってすてき、むしろこのアナログ感がいい、読み終わったあと気づくのもいい、次の本買いたくなる、こんな本屋さんに行きたい、などなど……。私自身がこうだったら楽しいのになと思ったことは、みなさんも同じように感じているんだと実感できて、とても励みになります!」と話してくれました。
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