盤面が大量のカニで埋まるボードゲーム「カニの行進〜遅すぎた覚醒〜」がTwitterで注目を集めています。絵面が強烈で夢に出そう。
話題のきっかけとなったツイート


同作のモチーフは、オーストラリア領クリスマス島の名物「クリスマスアカガニの大移動」。島に千万単位で生息しているというこの地上性のカニは、11月ごろに産卵のため森林から海岸へ大挙して移動します。道中で車にひかれる事故も多く、人とカニ双方が安全に過ごせるよう、島にはカニ専用の通路が設けられているほど。
ただし、ゲーム上のクリスマス島はもっと過酷。車の脅威に加え、目標の産卵場が嵐で崩壊していて、海には天敵のジンベイザメが待ち構えています。そこで、群れをうまく導き、無事に産卵させるのがプレイヤーの役割。参加者全員が「覚醒した賢いカニ」となって連携し、産卵場を設けて「愚かなカニ」を誘導すれば勝利となる協力型のゲームなのです。
販売元のAzb.Studioに問い合わせたところ、「中国から輸入していたカニの生産が止まってしまいまして、残念ながら現在は販売を停止しています」とのことで、入手なかなか厳しそう。ただ、ルールブックは公開されており、遊び方を読み込むだけでもけっこうなカオスを楽しめます。

ルールブックの一部。「侵入したカニは死ぬ」というシビアな説明が怖い
2018年春のゲームマーケットに登場
なお、Azb.Studioは「カニの行進」以降も個性的なボードゲームを次々と世に送り出しています。例えば「ソクラテスラ」は、歴史上の偉人のパーツを組み合わせた“キメラ偉人”を現代に召喚し、聖杯を巡り戦わせる狂ったFateのような作品。モーセとナイチンゲールとチンギスハンが融合した「モチンハン」など、謎の語感の英霊が次々誕生します(関連記事)。
現在は最新作「カラダウォー」が発売中。マッチョを組み合わせて最強のボデイビルダーを作り戦わせるタクティカルマッスルカードゲームです。カードを使用するためにはプレイヤー自身が体を鍛える必要があり、遊びながら運動不足を解消できます。たぶんボドゲ史上初の「筋トレ用ハンドグリップ付き」。


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