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10月16日より、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が公開されている。
「鬼滅の刃」は、もはや日本でその名を知らない人はいないほどの超大ヒット、社会現象と化したコンテンツとなった。テレビアニメ版も爆発的な人気を呼び、原作マンガの発行部数は最新22巻の発売により累計1億部を突破している。
今回、劇場用アニメとして公開された「無限列車編」も、公開初日にファンが映画館に詰めかける大盛況となっている。この記事では、具体的にどのような現象が起きているかをまとめると共に、「無限列車編」の魅力をネタバレなしでお届けしよう。
1:「まるで時刻表」な上映回数
「無限列車編」の公開前から話題となったのは、その上映回数だ。TOHOシネマズ新宿では初日から1日42回も上映するというスケジュールとなり、その他の劇場でも当たり前のように1日20〜30回の上映がされた。「まるで電車かバスの時刻表だ」という例えも話題となった。

写真は109シネマズ湘南の上映回数。これは余裕があるほう。IMAXの上映回は全4回とも“残席わずか”で、後に売り切れとなった。
さらには、日付変更のタイミングで座席の予約が開始された時、予約サイトにつながりにくくなるどころか、待機人数が数十万人を超えていたという報告も寄せられた。
その上映回数にもかかわらず、公開初日には“残席わずか”となる上映回も多く、仕事や学校終わりに行ける夜の時間帯では満席となっている回も続出。間違いなく日本映画史上トップクラスの上映回数であり、コロナ禍にありながら興行収入に新たな記録を打ち立てることも期待ができる。
入場者特典の冊子「鬼滅の刃 煉獄零巻」は先着450万人に限定で配布されるとのことだが、先着でその数は前代未聞すぎる。
先着という言葉の意味を深く考えてしまいそうなところだが、原作マンガの発行部数が累計1億部を超えているのだから、450万でもむしろ少ないくらいなのだろう。パンフレットの購入のために長蛇の列が発生していたりもするので、確実に手に入れたい方は早めに劇場へ駆け付けるのがおすすめだ。
なお、これまで映画館では新型コロナウイルスの影響で座席の“間引き”をしていたのだが、この「無限列車編」の公開に合わせ、多くの劇場で16日〜18日の間は全席を解放している。その場合、代わりに場内での食べ物がNG(飲み物はOK)になっていることに留意してほしい。イオンシネマなど一部の劇場では、座席の間引きおよび、飲食共にOKが継続している。
2:「もう知っている話」だからこそ見たいファンの心理
「鬼滅の刃」のテレビアニメ版が放送されたのは2019年4月から9月。そのテレビアニメ版の終了から1年以上が経過してから公開されたこの「無限列車編」が、「テレビアニメ版の最終話からの続き」であり、なおかつ「原作マンガで描かれた内容」であることも重要だ。
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