工事の予定地に希少な動物が住んでいないかを調べる、そんなお仕事を描いた漫画「探しものは絶滅危惧種」が、知らなかった世界を見せてくれます。

主人公の鷹木は、大手建設会社で環境アセスメント(大規模工事等による環境への影響を事前に調査すること)を担当していました。しかし、工事中にオオタカ(※)の巣が破壊されるという、工事をストップさせかねない問題が起き、事前調査で巣を発見できなかったことを叱責されます。
※オオタカは現在は「希少野生動植物種」の指定が解除されている。
それがきっかけで会社を辞めて1年、鷹木は猛禽類調査を行う小さな会社で初現場に挑んでいました。なかなかデータは取れず、勇み足からハトをタカと見間違う失敗も……。調査最終日にはオオタカを目撃するも見失い、巣の場所を特定するには至りませんでした。

調査を続けたいという鷹木に、「ビジネス」として調査は終了したとつっぱねる上司。鷹木は上司に、工事で巣を壊してしまったときのことを話します。ズタズタになった巣や、親を求めて泣くひな鳥を見て、「見つからなければよかった」と思ってしまったこと。保身しか考えていなかった自分を許せなかったこと。それまで真剣に見ていなかった存在のことをちゃんと知りたいと思ったと。鷹木は一人で調査を続けようとしますが――。


このお話は、元野生生物調査員だった作者の一日一種さんが、環境アセスメントの仕事を題材に描いた作品。実際にその仕事をしていた人ならではのわかりやすい描写で、知らない仕事、知らない世界を知ることができます。主人公のまっすぐな思いは胸にしみ、上司の現実的なスタンスとのぶつかり合いも緊迫感があり引き込まれます。
作品には「最高に面白かったです!鳥の世界の事も知れる上に、人間ドラマもしっかり描かれてて初めてこういう作品読んだ気がします」「知らない仕事面白いですねー!そう感じられたのも描き方の妙があったからだと思います」といった感想が寄せられたほか、野外調査をしている人からの「あるある過ぎてじ〜んとくる」という共感の声も寄せられています。
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