犬の十二指腸から、ニンテンドーDSのタッチペンが、茶色い物質にコーティングされた状態で出てきた――。驚きの手術結果がTwitterで注目を集めています。そんな『ブラック・ジャック』みたいなこと、現実に起こるのか……!

誤飲されたタッチペンを体内の物質が包み、内臓を傷つけないよう守っていた……?(画像提供:芦名みのるさん)

こちらは『ブラック・ジャック』の1編「ときには真珠のように」(手塚治虫ブラック・ジャック40周年アニバーサリー!より)。手術のミスで腹に残されたメスを体内のカルシウムが包み、内臓を守っていたエピソード
執刀した獣医師は、「異世界かるてっと」「怪獣娘〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜」(関連記事)を手掛けたアニメ監督でもある芦名みのる(@minopu)さん。タッチペンは犬が誤飲したのち体内に長年とどまっていたらしく、サビが浮いたかのような状態で摘出されています。
異物こそ出てきたものの、犬は全くの健康体。ブラック・ジャックの腹に置き忘れられたメスを、体内のカルシウムが包んで内臓を守ったエピソード「ときには真珠のように」が思い出され、生命の神秘に驚いたそうです。
芦名さんに詳細を聞いたところ、タッチペンには細かい石のような手ざわりがあったとのこと。「犬は胆液を溜める胆嚢(たんのう)に胆泥(たんでい。胆石の元になる)が溜まりやすく、この仔にも溜まっていたので、それがコーティングされて胆石のようになったのでは?」と見解を語りました。
今回のように、腹筋が硬い中型犬などは触診で異物の誤飲が発見できないこともあり、定期的なレントゲン撮影など健康診断は大事だと振り返る芦名さん。動物は想像を超えていいろいろな物を口にするので、飼い主は家に小さい物を置かず、まめに整頓と掃除をするよう、注意を呼びかけています。
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