愚にもつかない駄作なのに打ち切られない不思議な長寿連載漫画を、ある熱狂的なファンが支えていた――。ある漫画家の奇妙な人生を描いた創作漫画「史上最大の信者」が、ミステリアスな展開で読者をグイグイ引き込んできます。制作は漫画サークル「断罪社(@B6h6ad6d_cat/pixiv)」。

漫画の続きはスレッドに。pixivではまとめて読めます
新人漫画家の遠山が、アシスタントを始めたのが物語の始まり。勤め先の先生は単行本が100巻に迫る超大作「勇者の冒険」を手掛ける朝清水。ところがおかしなことに、原稿はとっくに完成しており、遠山の仕事はないというのです。

朝清水は最新の原稿を見せて感想を求めますが、その中身は絵も構成も陳腐な、なんとも評価しようのないシロモノ。遠山はどうにか言葉を選んでお世辞を言おうとしますが、「とりつくろうな!」と怒られてしまいます。朝清水は自著が駄作だと自覚したうえで、延々と描き続けていたのでした。

では、なぜそんな作品の連載が打ち切りにもならず続いているのか? 朝清水はそのいきさつを語り始めます。それは20数年前に彼がまぐれで賞を取り、読み切り版「勇者の冒険」でデビューしたときのこと。掲載誌の発売後、ファンを名乗る人物から自宅宛てに一本の電話が入りました。

「天才」「名作」と絶賛され悪い気はしなかったものの、過剰な賛辞を不審に感じた朝清水は、これからも精進すると返答。しかし、ファンを名乗る男は「既にあなたは完成されている」と、朝清水が成長せずにこのままの作品を生み出し続けるよう求めます。しかもこの要望は担当編集者も編集長も承知しており、「勇者の冒険」の連載化まで決定したというのです。
それでも朝清水が無視して画力や構成力の向上に努めていると、また件のファンから「漫画がうまくなるな」と理不尽なクレームの電話が。「稚拙なまま連載を続けないと死んじゃいますよ」とまで言われてしまいます。

その言葉は単なる脅しではなかったようで、直後に大きな地震が発生。その後も原稿料として法外な大金を手渡しされるといった異様な事態の連続に、“ファン”の背後に強大な力があると悟った朝清水は、抵抗を諦めて言われるがままに連載を続けていたのでした。

回想を追えたころ、朝清水と遠山の目の前にあの電話の主が登場し、物語は核心へ。駄作を駄作のままであり続けさせる「史上最大の信者」とは何者か? 漫画全編でご覧ください。
作品提供:断罪社(@B6h6ad6d_cat/pixiv)
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