別人と勘違いされたまま何度も会い続け……　女子大生とタバコ屋のおばあちゃんの関係を描いた漫画が切ない

　恋を知らない女の子とタバコ屋のおばあちゃんの出会いとその後の関係を描いた漫画「アンテロースの恋人」が、心を鷲づかみされるような展開で人気となっています。切ない……あまりに切ない……。

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穏やかそうなタバコ屋のおばあちゃん

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　ある日、タバコ屋で「もしかしてマキエちゃん？」と声をかけられた女子大生の「はじめ」。なんとなく「まあ……はぁ」と応えてしまったところ、そのままマキエ本人と勘違いされてしまいました。20年以上ぶりというおばあちゃんに話を合わせている内に、タバコをタダでもらってします。

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何やら勘違いしている様子

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　後日、誤解を解きに再度タバコ屋を訪れたものの、おばあちゃんの勘違いに押し切られてしまうはじめ。その後もお金を持ってタバコ屋に訪れるものの、どうしても受け取ってもらえません。訪れるたびに爪がきれいと手をつかまれ、30分は帰してもらえず内心「ちょっと気持ち悪い」と思ってしまうのでした。

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はじめの手を握るおばあちゃん

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　その後、バイトを始めたため、タバコ屋に出向かなくなったはじめ。しかし、タバコが切れたことをきっかっけに久々に訪れ、バイト先で好きな人ができたことをおばあちゃんに伝えたのでした。すると、おばあちゃんはマキエが嫁いだときのことを語りながら、「どうしてあたしにはひとっことも好きだなんて言ってくんなかったのよう」と意味深な言葉が。

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意味深な言葉

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　その時、おばあちゃんの娘がタバコ屋に帰ってくると、勝手にタダでタバコを渡していたことがバレて激しく怒り出してしまいました。以来、はじめがタバコ屋を訪れることはありませんでした。

　それから季節はめぐり、バイト先の人と付き合いだしたはじめ。ご近所だったことが分かり一緒に家の近くを歩いていると、タバコ屋の前を通りかかります。しかし、この日タバコ屋は閉まっていました。どうやら亡くなってしまっていたようです。そしてこの後はじめは、おばあちゃんについてあることに気付くのですが……その最後は、ぜひ実際に読んでみてください。

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最後に気付くはじめ

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　この漫画にネット上では、「お手上げだ、傑作だ」「この作品の全てがハイライト」「おばあちゃんの爪が老化で縦線が入っているの凄い対比だと思いました」「儚いですね」「切なくてなんか心が引かれる作品で好きです」といった声が寄せられていました。

　この漫画を公開したのは、ばったんさん（＠battan8）。2月19日のコミティアで短編集『まばたき』を販売予定で、この「アンテロースの恋人」も収録されています。

画像提供：ばったんさん（＠battan8）

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