「外へ遊びに行こう!」と誘っても乗り気になってくれないのに、いざ外へ出てみると、今度は一転して帰りたがらなくなってしまう……。そんな「気持ちの切り替え」が苦手な子どもとの付き合い方を考える漫画が、Instagramで注目を集めています。
漫画の作者は、育児記録を漫画にしてInstagramに投稿しているまいさん(@mcmcmc0v0)。6歳の長男と3歳の長女がおり、今回の漫画は長男とのエピソードを描いたものです。

まいさんの長男は気持ちの切り替えが苦手で、「今までしていたこと」から別の行動に移ることを嫌がりがち。


実はまいさん自身も子どもの頃は同じタイプだったので、長男が新しい行動を嫌がる気持ちはよくわかるのですが、それでも長男の「嫌」が始まると、ついゲッソリとしてしまいます……。



ほかならぬ自分は、どうやって気持ちに区切りをつけてきたんだっけ……? まいさんは過去のことを思い返してみました。すると、子どもの頃どころか、25歳や30歳のときにすら友達に「話すのたのしいから朝まであそぼ」「一緒にまだいたいな、お茶しよ」とねだっていたことに気付きます。かなりの似たもの親子ですね……!
「よくもまあ友人たち付き合ってくれてたな、悪かったな」「今も付き合いがある人たちよ、ありがとう」と自己嫌悪や感謝の念が湧いてきたまいさん。かつて友達たちがそうしてくれていたように、自分も長男の「帰りたくない」に付き合ってみようか、と考えてみるものの、既に充分に付き合っているという気持ちも……。

そんなまいさんが友達との会合からすんなりと帰ることができるようになったきっかけは、母になって「次」や相手の都合を想像できるようになったことでした。


寝静まった家族を眺めつつ、まいさんは思います。「気持ちの切り替えは嫌々言いながらもできているし……。嫌々言わない日もある。楽しいことを終わりにするのって、きっとみんな嫌だよな。段々きっと、区切って切り替えていかなければいかないことに、慣れていくんだろうな……」

気持ちの切り替え問題への考えが深まったことで、まいさんは帰りたがらない長男に「楽しいことばかりだといいよね。帰ったらおやつ食べようか」と諭せるようになりました。「これが良いのか悪いのか……」「すぐ怒っちゃいそう」といった悩みを抱えつつも、切り替えに慣れるまでは付き合ってあげたいと思っているそうです。
ちなみに、まいさんによるコメントやその後の様子を描いた漫画によると、現状は「10回に3回は怒らず受け止められるようになったので3割安打でOKってことにしています」、「朝受け止めても夕方にはキャパ超えしていることも多々ある」とのこと。
Instagramのコメント欄では「じゃあお母さん先に帰るね! などと言っておどかす」「子ども自らに帰る時間を決めさせる」「残り5分になったらタイマーを鳴らして時間を意識させる」といった作戦が提案されています。いくつかの作戦については失敗談も挙げられており、説得の難しさをあらためて感じさせられますが、さまざまなアプローチを試してそれぞれの子どもに合ったものを見つけたいものですね。
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