米連邦取引委員会(FTC)は、ボットを使用してチケットを違法に大量購入したとして、ニューヨークの業者3社に法的措置を執ったと発表しました。これら業者はチケットを定価より高く転売し、数百万ドルの利益を得ていたとしています。
この措置は、2016年に施行された「Better Online Ticket Sales (BOTS) Act」に基づくもの。ボットなどの手段を使って、オンラインチケット購入の制限を回避することや、そのような手段で入手したチケットの転売を禁じる法律です。同法の下で初めての告発となります。
FTCによると、これら業者は、IPアドレスを隠して架空のアカウントを大量に作成できる自動チケット購入ソフトをチケット販売サイトTicketmasterで使用し、購入制限を回避。人気イベントのチケット15万枚以上を入手し転売したといいます。
転売業者に標的にされたTicketmaster
当該3業者とFTCとの和解案では合計3100万ドル(約32億円)を超える罰金が課されることとなっていますが、支払い能力がないため一部猶予が付けられ、370万ドルの支払いが命じられています。
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