米大リーグから8年ぶりにプロ野球「東北楽天ゴールデンイーグルス」に復帰する田中将大投手が1月30日、東京都内で入団会見を行い、「また日本の野球ファンの皆さんの前で投げられることに、ワクワクが抑えられない。7年離れていたので、成長した姿をお見せできたら」と心境を述べました。

今シーズンは東日本大震災から10年の年。田中選手は、「自分が初めてフリーエージェント(FA)になってチームを選べる立場にあったが、10年という数字は自分にとって意味のあるタイミングだと思った」と日本球界復帰の理由を説明。
FAになったときはヤンキースと再契約したい思いがあったものの、「早い段階で代理人を通じて話を聞いている中で、別々の道を歩んでいかなければならないとは感じていた」と説明。メジャーの他球団からオファーがあったことも明かしながら、「イーグルスでプレーをすること、日本の野球ファンの方々の前で投げるということ。これを上回るものが最後まで自分の中でなかった。自分がどういう環境で野球がしたいのかを一番に考えた」と決断に至るまでの心境を明かしました。

続けて、これまでは無用な誤解を与えないよう口にすることはなかったものの、日本を離れた当時から「キャリアの晩年ではなく、いいタイミングでまた日本で投げたい」という思いがあったことを告白。ヤンキースでチャンピオンシップを手に入れてないのは“やり残した部分”だとしたものの、「(日本球界復帰は)腰掛けのつもりではなく、本気で日本一を取りに行きたいと思っての決断。まずは今シーズン全力で戦いたい」と決意を語りました。
また、東京五輪について聞かれると、「当初2020年開催ということで、自分は出られない立場にあったが、延期となり、日本球界に帰ってきて、出るチャンスがあるということで、(日本代表に)選ばれたなら断る理由はないし、出たいと思っている。北京五輪では悔しい思いをした。自国開催ですし、金メダルを取りたいなと思っている」と意欲をみせました。

8年ぶりとなる古巣復帰でこだわりたい数字やタイトルを聞かれると、「こだわりたいタイトルは日本一」と明言。「自分の中では日本一になること以外考えていない。2013年で皆さんの印象が止まっているファンの方も多いと思うので、求められるハードルは高いが、そこをまた飛び越えてやろうというのは自分の中でのやりがいの1つ。1試合でも多くチームに勝利をもたらす投球をしたい」と力強く語りました。
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