人気漫画『呪術廻戦』(芥見下々著/集英社)に登場するアイテムにそっくりな和菓子が、突如Twitter上で話題に。製造元が「地道につくり続けてきて92年。こんな出来事は初めてです」と思わず反応するほどの人気となっています。
※本記事では『呪術廻戦』単行本派・アニメ派へのネタバレ配慮のため、作中の固有名詞を一部ふわっとさせています。

澤田屋の「くろ玉」(画像は公式サイトより)
話題となっているのは、1911年から続く老舗菓子店「澤田屋」(山梨県甲府市)の和菓子「くろ玉」。くろ玉は1929年に誕生した同社定番の和菓子でしたが、『呪術廻戦』のキャラクター・夏油傑(げとうすぐる)が用いるアイテムに酷似していたことからTwitter上で一躍注目の的に。
あんこの玉をようかんでコーティングし、真っ黒な上、丸くツヤツヤと光沢がある様は、確かに作中で夏油が持っていたものにそっくりです。ねとらぼ編集部では澤田屋に売れ行きやSNSでの反響について聞いてみました。
話題のきっかけになったツイート。確かに夏油が持ってたやつにそっくり
既に1カ月分以上の注文数
――Twitterで話題になってから注文はどのぐらい来ていますか?
澤田屋 10日夜から12日朝までに420件ほどご注文をいただいております。
――普段に比べどのぐらい増えましたか?
澤田屋 繁忙期には1日20件ほど注文をいただきますが、2月は一番の閑散期です。通常ですと1日に多くて10件とか、5件前後になることもめずらしくありません。一気に1カ月分以上のご注文をいただいている状況です。
――すごい伸びですね。社内の反応は?
澤田屋 「意外」という反応や、『呪術廻戦』読者だった人からは「確かに」という反応もありました。昨日お休みだった『呪術』ファンの職員が、うれしさのあまり「くろ玉」と夏油さんと五条さんのイラストを描いてきたり。スタッフ一同大変よろこんでいます。
スタッフによるイラスト
2日足らずで1カ月分の注文数とは『呪術』効果恐るべし。なお、注文量は大幅に増えているものの、発送に大きな遅れは出ていないそうで、通常は受付翌日から3営業日以内に発送のところ、現在(12日午前時点)は7営業日程度での発送になっているとのこと。
「1つ1つ手作りではありますが、大口のお客様やお土産屋さんに卸す体制を整えていたため、大きな発送遅延はございません」「事務処理、梱包、発送手続きを慎重に進めております」(澤田屋)

「くろ玉」は、沖縄県・多良間島の黒糖を使った香りの良いようかんと、青えんどう豆を煮て練った「うぐいす餡」が特徴。4個入り594円〜で、公式サイトで注文を受け付けています。『呪術』感は薄れますが、丸いあんこ玉をキャラメル味のようかんで包んだ「キャラ玉」(3個入648円〜)もおいしそうでした。


「くろ玉」は4個入り594円、8個入り1134円、10個入り1382円、15個入り1998円、20個入り2613円


「キャラ玉」は3個入り648円、5個入り972円、10個入り1814円、15個入り2646円


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