100円ショップの商品で防災リュックをととのえる試みが、参考になると好評です。衛生用品や食料等を、ダイソーにて9200円分購入しての検証。電気製品等、100均にないものは他店で約1万1000円かけて購入しています。


100均防災
必需品の大半を100均で

 投稿主は東日本大震災の被災経験を持つ、造形作家の仮面屋(@kamenya_maen)さん。ホームセンター等で販売されている防災グッズセットの構成がしっくりこず、「100均だけで揃えた場合の値段と実用性は?」と思い立って実践しました。

 購入品はカテゴリー別にリスト化し、100均グッズで用足りるかどうか、評価とともに公開。リュックやポーチといった入れ物までダイソーで購入し、用途別にまとめています。


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メインバッグの中身は「最低限生きる」がコンセプト。大半が100均でまかなえていますが、基礎の道具や衛生用品については、それ以上の品にグレードアップしたほうが良いとしています

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リュックは作りこそしっかりしているもののやや小さいのが難。子ども用には十分

 リュックの容量が全購入品を入れるには足りないといった問題は生じたものの、衛生用品や救急用品、文具や食料はほぼ及第点。電気製品の類はより性能の良い他店で購入しています。なかでも70時間連続点灯(公称値)する、パナソニックのランタンがおすすめとのこと。


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快適な生活を目的に、衛生用品をポーチにまとめたトラベルバッグ

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遮音性が低いため、耳栓だけは交換を推奨

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救急用品は全て100均で十分とのこと。個人の事情に合わせて常備薬などを追加すれば万全

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文具については家にある品を集めるのも可

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天候や書く素材を選ばず使える点を重視して油性ペンをそろえ、シャープペンやボールペンを除外している

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重量と容量の兼ね合いを考えて、最低限の保存食を用意

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いわしの缶詰めは、詰めやすさを重視してのチョイス

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ラジオやライトは大手メーカー品

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イヤフォンやUSBケーブルなどは100均でも可

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水がいらないシャンプーもリストアップ

 仮面屋さんは自分が購入した品とは別に、生理用品や介護用品など個々の事情で必要になる物も例示し、「自分にとって必要なものとそうでないものを考え直すたたき台に使っていただければ」とコメント。いざというときにかつげないことがないよう、重量にも注意してほしいと述べています。


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個々の事情で必要となる品も一覧に

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子ども用グッズも100均に豊富

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仮面屋さんが完成した防災リュックは6.5キロ。容量不足のリュックは買い直したものの、電気製品やトラベルバッグ等が入り切らず、別にショルダーバッグを用意しています

 一連のツイートは「ためになる」と好評で、防災士に「的確」と評価されたり、ダイソーの店員からアドバイスが寄せられたりと反響を呼びました。仮面屋さんはリプライ等の意見を受けて、三角巾や爪切りなどをリストに追加。他に検討した品の情報も加え、モーメントにまとめています。

画像提供:仮面屋(@kamenya_maen)さん