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アニメ「ルパン三世」シリーズや「未来少年コナン」「パンダコパンダ」「じゃりン子チエ」などで活躍したアニメーターの大塚康生さんが、3月15日午前に亡くなりました。89歳でした。

『作画汗まみれ 改訂最新版』(大塚康生/文藝春秋)/画像はAmazon.co.jpより
スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが15日、東京アニメアワードフェスティバル2021(TAAF)の授賞式で明かしました。知らせを受けて、Twitter上では業界関係者やファンから追悼の言葉が相次いでいます。
「思い出のマーニー」「メアリと魔女の花」の米林宏昌監督は「ジブリ入社3年目くらいに若手に原画の授業をしてくださいました。面白いエピソードをはさみながら、わかりやすく原画のノウハウや心構えを教えてくれました。一生の宝物です。ご冥福をお祈りします」と投稿。新人アニメーター時代に大塚さんに師事した漫画家・デザイナーの貞本義行さんは「技術的な事ではもちろん 考え方とか趣味とか 色々影響を受けました 本当にお世話になりました ありがとうございました ご冥福をお祈りします」とコメントしています。
また大塚さんは大のジープマニアとしても知られ、模型大手のタミヤからも、RCカーなどのデザインを手掛けていた縁から「タミヤの歴史に欠かせないとても大切な恩人のおひとりです」と、追悼コメントが寄せられています。
大塚さんは厚生省の麻薬取締官事務所勤務からアニメーターに転身した異色の経歴の持ち主。1956年に東映動画に就職し、日本最初のカラー長編アニメ映画「白蛇伝」(1958年公開)の第2原画を担当。「西遊記」「太陽の王子 ホルスの大冒険」「長靴をはいた猫」など、初期の東映長編で原画として活躍しました。
1968年からはAプロダクション(後のシンエイ動画)に移籍。宮崎駿監督とタッグを組んだ「ルパン三世」シリーズや「未来少年コナン」、高畑勲監督の「パンダコパンダ」で作画監督を担当。1979年からはテレコム・アニメ−ション・フイルムに移籍し、「ルパン三世 カリオストロの城」(キャラクターデザイン・作画監督)や、映画「じゃりン子チエ」(作画監督)など、多数の名作に参加。後年もスタジオジブリや東映アニメーション研究所で新人指導に尽力しました。
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