「大島渚監督ポスター展」で展示されていた「戦場のメリークリスマス」のポスターが盗難に遭ったとして、配給会社アンプラグドが展示中止を告知しました。

アンプラグドの告知(@oshima2021から)

 当該のポスターは、新宿武蔵野館(東京都新宿区)のロビーで展示されていたもの。3月15日朝に、何者かがポスターケースのネジを外して持ち去ったと報告しています。盗まれたのは1点しかない貴重な海外ポスター。

 「大島渚監督ポスター展」は、同館で4月から予定している「戦場のメリークリスマス4K修復版」「愛のコリーダ修復版」に先駆けての記念展示。貴重な映画公開当時の世界各国のポスターを展示していました。

 アンプラグドは警察に被害届を提出したとしており、差し替えとなる展示内容については、レプリカを使った展示を検討しているとのこと。「先程、警察には盗難届は無事受理されましたが、無事に返して頂ければそれで結構です。弊社か劇場の安全な場所に、そっと置いておいて頂ければ……」とTwitterで述べています。

4月に上映予定の「戦場のメリークリスマス4K修復版」「愛のコリーダ修復版」

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18日19時30分追記

 アンプラグドは18日、盗まれたポスターが返却されたと発表しました。同日、差出人不明で新宿武蔵野館に返却されたとしています。大島渚プロダクションと協議し、これ以上の詮索は行わないとしています(ただし警察の捜査は継続されるとのこと)。一度中止となったポスター展はレプリカに差し替えて展示を行うと述べています。

返却されたポスター