COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響で広がったリモートワーク。東京都が実施した調査では、2020年6月時点で回答企業の6割近くが導入し、多くの人が経験することになりました。そんなリモートワーク中の“あるある”を描き、Twitterで人気を博した4コマ漫画『在宅勤務子ちゃん』(作:一秒)が単行本になりました。3月18日に発売です(PHP研究所、税別1230円)。

いいことづくめに見えるリモートワークだけど……
2020年4月から50日間、毎日投稿されていた「4コマ漫画「在宅勤務子ちゃん」のまとめ
主人公は26歳のOL、在(ざい)タク子。彼女の会社でも在宅勤務がスタートし、初めは通勤もメイクも必要なく、マイペースに働けるリモートワークを満喫していました。

初めは「最高!」だった在宅勤務
しかしワンルームで1人、PCを使う仕事をするうちに、「私ひとり言多い?」と雑談できないストレスや、対面で会話ができないため相手が怒っているかどうか分からないという不安を感じます。金曜日になってもみんなと飲みに行けずガッカリしたり、「私の仕事って不要不急だったんだな」と自嘲し虚しさを感じることも。

自由でリラックスできるはずなのに
1カ月以上続いた在宅勤務で、タク子の精神と体はゆるみ切ってしまいます。満員電車や残業などに耐えられるのか……在宅勤務終了が迫ると、タク子は「嫌だ〜っ!! なんか急に嫌になってきた出社!」とちょっとしたパニックに陥るのでした。

不安や不満、閉塞感はあったものの、終わりが見えると焦る!
作者の一秒(@ichibyo3)さんが、2020年4月に緊急事態宣言が出されてから、自粛期間中の空き時間に描いて「note」に投稿した本作品。在宅勤務中に起こりがちなことや、戸惑い、葛藤を描いた漫画は「自分のことかと思った」「わかるよタク子」など多くの共感を集めました。一方、「会話はチャットで充分」「飲み会が減ってうれしい」など、タク子と違い感じ方をした人からも感想が寄せられました。
書籍化に作者もビックリ?
書籍版『在宅勤務子ちゃん わたしたちのリモートワーク日記』は50ページ以上の描き下ろし新作を収録し、フリーランスの友人や幼い子を持つ上司、雑談いらない派の同僚SEと、出勤一択の総務担当が新キャラクターとして加わっています。

新キャラを含む5人在宅勤務エピソードは、著者自身の体験や、SNSで募った「在宅あるある」、取材をもとにした実体験も多く含まれている
(C)Ichibyo/CORK
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