妊娠中の妻のかわりにワンコたちのお散歩に行くことになった夫が、はじめて知る世界を描いた漫画が、Instagramに投稿されています。大丈夫、周りはみんな、あたたかい。
きなこさんに代わって日中の散歩に行くことになった夫さん
元保護犬の「ギー」ちゃん(4歳、♀)、シーズーの「マル」ちゃん(2歳、♂)と暮らす漫画家のおおがきなこ(@kinakonoe)さん。


毎日、2匹との数時間の散歩が日課だったきなこさんですが、現在は妊娠中。元気に飛び跳ねる2匹との散歩では転ぶ可能性が高いため、代わりに夫さんが朝早く起きて遊び相手になったり、日中の散歩に行くようになりました。



きなこさんの妊娠前までは、夜の散歩担当だった夫さん。ギーちゃんもマルちゃんも夜の散歩はおとなしく、遅い時間なのでお友達犬にも会いません。今回夫さんははじめて、お昼の元気な2匹の相手や、犬友との交流を1人で担当することになったのです。


帰宅するたびに、スマホで撮った写真をきなこさんに見せ「今日はこの子と遊んだ」などの報告をしてくれる夫さん。しかしあるとき「今日はマルがこの子にすり傷を負わせた……」と落ち込んだ様子で帰ってきました。

「まさか大型犬に向かっていくなんて……」と慣れない出来事に振り回される日々。他の犬さんをケガさせるのは申し訳なく、「もうマルを遊ばせるの怖いなぁ」とつぶやく夫さん……その様子を見ても、きなこさんがドンとかまえていたのにはワケがありました。まず、これまできなこさんが犬友さんとの間に築いてきた関係があり、マルちゃんのことを受け入れてくれているということ。

そして、最初は夫さんのように臆病になるけれど、そうやって犬と犬、人と犬、人と人、関わりあって教わることがたくさんあり、その中で生まれる“輪”というものもあると、きなこさんは思っています。
「公園はただいるだけでみんながいろいろ教えてくれるところだから」と心の中で思うきなこさん。きっとそのうち夫さんも、マルちゃんが突っ込みそうな気配を察知したらサッと抱っこするなど、きなこさんが毎日の散歩で身に着けたスキルや、お友達犬さんへの接し方、その輪の中での楽しみ方などを体感として学んでいくのでしょうね。

赤ちゃんが生まれたら、今度は3人と2匹で楽しい散歩ができるといいですね!
きなこさんちのワンコたち

ギーちゃんは、およそ1歳頃に保護団体からおうちに迎えました。はじめは人を怖がってなかなか慣れなかったそうですが、きなこさん夫婦が愛情と根気をもって接し続けた結果、今では「なでて」と求めてくるほどに。

シーズーのマルちゃんは、家庭の事情で新しい飼い主の募集をされていたところをおうちに迎えました。初日から元気で人懐っこく、今ではすっかり“王さま”のような態度。そしてギーちゃんのことがとっても大好きなんだそうですよ。

Instagram(@kinakonoe)やnote「いとしのオカメとギーとマル」、Twitter(@kinakobon)には、ギーちゃんとマルちゃん、きなこさん夫婦の日常を、やわらかく優しいタッチの絵柄で描いた漫画や、2019年に虹の橋を渡ってしまったダックスの「オカメ」ちゃんのお話もたくさん投稿されています。また、エッセイ『いとしのオカメ』、『いとしのギー』が販売中です。
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