日立公式サイトの、ドラム式洗濯機のFAQページが、「ひたすらオノマトペ(擬音語)で説明していてすごい」と話題です。「ジュジュ」と言ったら「給水中に出る音」など、とにかく細かい……!
話題のきっかけとなったツイート



当該のページは「よくあるご質問」内の「運転中の音が気になります」の箇所。「ガタガタ」(設置状態などによる音)や「ピー」(フィルターの取り付けに不備がある場合の警告音)など、特に多いと思われるケースへの回答を文章で解説しています。
そこまでならばまだ普通のFAQなのですが、このページがすごいのは「正常に動作しているときの音」の項目から。「ズズズッ」(循環ポンプが空気を吸い込む音)や「キィーン」(モーターの運転音)、「シャー」(除湿乾燥用の冷却水を流す音)など、20ほどの音を表組でまとめているのです。ドラム式洗濯機は多彩な音を立てるため、従来型から乗り換えた人が不慣れな音に戸惑うことを想定して、細かく説明しているものと思われます。
このオノマトペにあふれるページは、Twitterユーザーの投稿による指摘がきっかけで広まり、「分かりやすい」「子どもやお年寄りにも優しい」「この表現をひねり出したかたに最大の賛辞を贈りたい」などと話題に。「サポートセンター担当者の奮闘ぶりがうかがえる」「この擬音だけで伝わるだろうか」「サンプル音声が流れたらもっと便利」など、さまざまな意見が上がっています。
なかには「海外向けにはどう説明するんだ?」といった疑問も。そこでグローバル版を確認したところ、ここまで細かく説明しているのは国内向けサイトのみでした。

筆者が調べた限りでは、中国版サポートページに、振動音に関する項目が1つだけ掲載(画像はChromeの機能による和訳表示)
編集部は日立を取材し、経緯や消費者の反応について聞きました。
―― FAQページのオノマトペによる説明は、いつごろから掲出していますか
日立 2015年12月からです。2018年11月からは、タテ型とドラム式で分けて掲載しています。
―― 音の表記はどのようにして決めたのでしょう
日立 記載しているオノマトペは、お客様からの問い合わせの際にお聞きした表現や、社内関係者が実際に聞いた音から候補を挙げて、分かりやすい表現に絞り込んだものになります。
―― 利用者からはどのような反応がありましたか
日立 「オノマトペだけでは正常・異常が判断できない」「人それぞれで感じる(表現する)音が異なる」といったご指摘はありました(不具合が関係する属性ということもあり、このような問い合わせがありました)。
なお、お客様サポートページの「使いかた動画」に音に関する動画を公開しているので、そこへのリンクも記載して実際の音を聞いていただくなど、Webページの改善を行っています。
―― 特に問い合わせの多い内容は何でしょうか
日立 「正常音ではなく異常音を知りたい」といった問い合わせをよく受けます。また、「どのくらいの大きさだと異常なのか?」といった、音の大きさに関する質問も多いです。
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