Twitter上で怪しげなハッシュタグ「#日本因習村パーク」が盛り上がっています。もし、どこかの村をまるまる借りて作った、「SIREN」や「ひぐらしのなく頃に」などの世界を体験できるテーマパークがあったら……あなたは足を踏み入れますか?
ワクワクよりドキドキが勝つタイプのテーマパーク
架空の寒村を舞台にしたホラー(あるいはミステリー)作品の恐ろしくも魅力的な世界を、リアルに体験できるテーマパークがあったら面白いのでは? ――そんな発想から生まれたのが「#日本因習村パーク」で、同ハッシュタグでは共感する人たちから、多くの“それっぽい”サービスやイベントが投稿されています。
ちなみに、村が生まれる発端となったハル(@hal_8492)さんのツイートは以下の通り。
山間部の村というか1市町村を丸ごと横溝正史作品かSIRENか屍鬼か雛見沢テーマで再現して滞在中にどえらいシチュエーションを体験するテーマパークが欲しい/『日本因習村』とかそんな名前でいきたい
超怖いけど行ってみたい
やっぱり怖い

『八つ墓村』(角川文庫)。横溝正史さんによる金田一耕助シリーズのひとつ。1971年発行。戦国時代の落武者惨殺の伝承が息づく村を舞台に、謎の連続殺人事件を描く推理小説。何度も映像化されている名作(Amazonページ)

「SIREN」(ソニー・コンピュータエンタテインメント)。2003年発売のPS2用ゲーム。架空の寒村・羽生蛇村(はにゅうだむら)を舞台に、不気味で恐ろしい敵・屍人(しびと)から隠れ、戦いながら脱出を目指す3Dアクションホラー。独自のシステム“視界ジャック”や、難解で濃密な物語が魅力的で、カルト的な人気を誇る(Amazonページ)

『屍鬼』(新潮文庫)。小野不由美さんによるサスペンスホラー小説(文庫版は全5巻)。1998年発行。舞台は、人口わずか1300の小さい村で、土葬などの古い因習が残る外場村。ある日、村人の死体が発見されたのをきっかけに、村が恐怖に包まれていく物語。コミカライズ後、テレビアニメ化もされた人気作(Amazonページ)

『ひぐらしのなく頃に』(星海社文庫)。竜騎士07さんによるホラー・ミステリー作品。原作は同人PCゲーム(サウンドノベル)で、最初の「鬼隠し編」は2002年の夏コミで発表。架空の村落・雛見沢村(ひなみざわむら)で起こる連続怪死・失踪事件が描かれる。それぞれ4編ずつの“出題編”と“解答編”で構成されているのが特徴。2006年にアニメ化され、2020年10月から“新アニメ”が放送された(Amazonページ)
そして、続くハルさんのツイート「ツアー最終日に燃え盛る村から脱出するか 村人総出で狩りにくるのを突破するイベントは毎回ご好評頂いております」から、すでにヤバい匂いが漂っているように、一度行ったら帰れなそうなテーマパークがTwitter民の頭の中で出来上がっていくことに……。
特にスタッフがにらみつけてきたり、「帰れ」と言ったり、「引き返した方がええ」と止めたりするのが特徴的。また秘祭・奇祭の開催や、来場○人目を記念した客が「贄」としてもてなされるイベント、怪しいウェルカムドリンクなど、不安を駆り立てる体験ばかりがそろっています。惨劇が起きるフラグしかないな!?
本当に生きて帰れる?
風習が変わるのは楽しそう
後者の方がマジで帰りたくなる
こっそり逃げ出さないとあかんやつ
絶対飲んじゃダメなやつ!
ある意味わかりやすい……?
上記でシチュエーションの例として挙げられた作品・舞台に差があるので、人によって思い浮かべる内容に微妙な違いがあるのがまた面白いところ。さらにコアなネタかと思いきや、想像以上の数がツイートされていることにビックリします。もしかして実際にオープンしたら、人気のあまり寒村じゃなくなってしまうのでは……?
この手のジャンル(?)が好きな方は、現在も「#日本因習村パーク」でどんどん投稿されているので覗いてみるといいでしょう。“ヤバい村あるある”や秀逸なイベントがあなたを待っています。
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