「タピオカ」といいつつカエルの卵を飲まされそうになるなどひどいイジメに遭っていた女子高生が、死後、幽霊になって悪人たちを驚かせる漫画があります。橋本くららさんの(@hashimotokurara)の『死んでから本気出す』です。単なる勧善懲悪モノではなく、なにやら裏がありそうな……。

主人公の高井瀬奈(15歳)は、学校で陰惨なイジメに遭っていました。靴に虫を入れられたり、ボールをぶつけられたり。クラスメイトたちは瀬奈のリアクションを撮影し、SNSに投稿しているのです。リーダー格の子が先導しているせいか、担任の先生も知らんぷりです。
いっそのこと、死んでしまいたい。いや、別世界に転生したい。つらい日常から逃れようとそんなことを考える瀬奈は、ある日、ネコを助けようとしてトラックにひかれ、本当に死んでしまうのでした。

思いがけない死であったものの、これでめでたく(?)転生か!? と目を輝かせる瀬奈。しかし、目の前に現れたのは霊界の案内人だというファミリア。どうやら瀬奈は、幽霊になってしまったようなのです。ファミリアは言います。瀬奈が転生するためには、人間を驚かせたときに飛び出す「恐怖のカタマリ」を、49日間のうちに100個集めなければならない、と。
イジメを受けていた瀬奈は、どうせならと横柄だったり自分勝手だったりする人間を驚かせる「正義の死者」になろうと決意。幽霊としての才能に目覚め、めきめきとスキルを伸ばしていきます。しかし、その過程で瀬奈はトラウマと向き合わなければならなくなっていくのでした。
勧善懲悪のいわゆる「スカッとする」系のストーリーかと思いきや、どうやら、それだけではなさそう……。霊界の案内人ファミリアの真意も気になる『死んでから本気出す』は、5月8日に単行本第1巻が発売となりました。
単行本には書き下ろしでファミリア視点のエピソードを収録
今回は単行本の発売を記念し、特別に本作の1話と2話をまるごと掲載します。
(C)橋本くらら/新潮社
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