サメ映画には“チープなCG”が付き物である。サメ映画がそうなってしまった原因の大部分は「シャークネード」を世に送り出したアサイラム社にあるのだが、そのアサイラム生誕の地・カリフォルニア州バーバンクから「クソCG」を逆手に取ったサメ映画「BAD CGI SHARKS 電脳鮫」が日本にやってくる。本作のバイヤー兼日本語字幕を担当した者として、この作品をダイレクト・マーケティングさせてもらおう。

ジャケットデザイン:ヨロコヴ(@yorokovu0721)
あらすじはこうだ。
夢見がちな兄ジェイソンは、子供時代に兄弟で執筆したサメ映画の脚本を携え、仲たがいしていた弟マシューのもとを訪ねる。しかしとある不思議な魔法の力で彼らの脚本が現実化してしまい、本当にサメに襲われてしまう事態に。「サメ映画のお約束」が次々と兄弟に降りかかる一方、ネット経由で知能を獲得したサイバー・ジョーズは人類に対する反逆を企てていた……!
そう、ついに「メタ・サメ映画」がやってきたのである。アメリカ本国の配給はあの「ハウス・シャーク」の監督ロン・ボンクが社長を勤めるSRSシネマだ。……いや大丈夫だ。本作でも確かに家にサメが出るが、アレとは全然毛色が違う。だからまだブラウザバックは待ってほしい。
監督・主演・脚本はマッテオ、ジェイソン、マシューの3人から成るチーム “MaJaMa” (アメリカの「ジモティー」的なコミュニティサイトで知り合ったとの事)で、これが初めての監督作となる。
大のサメ映画好きである彼らはどうにかしてサメ映画を撮影したかったが、先立つものがない。サメ映画の頂点捕食者「ジョーズ」で使われた巨大なサメのロボットや、記録的大ヒットを飛ばした「MEG ザ・モンスター」のメガロドンのような精巧なCGを製作する予算は当然ながら確保出来ない。
そこで彼らが捻り出した妙案が「クソCGのサメがそのまま現実のものとなって襲ってくる」だった、という訳である。サメ映画の長い歴史の中でなぜ誰も思いつかなかったのだろうか? 天才としか言いようがない、まさにコロンブスの卵である。

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