亡くなった人のSNSアカウントを更新する職業「SNSなりすまし屋」を描いた漫画に、死んだ後に周りからどんなイメージを持たれたいか考えさせられます。

コンテくん(@conte_kun)さんがTwitterに投稿した、2050年を舞台にした漫画。主人公は、SNSを活発に更新することで、死んだ人を今でも生きているように見せるSNSなりすまし屋の「死後部門」で働いています。写真合成などの技術発展により、故人のSNSアカウントを生前と変わることなく見せることが可能になっています。


ほとんどの場合、故人のSNSアカウントは遺族によって削除されるものの、「SNSの中で永遠に生きていたい」「死んだ娘が元気で生きているフリをしてほしい」などの意志を持った本人や遺族から、SNSなりすまし屋へ依頼がやってきます。

ある日ボロボロの制服姿で依頼の相談にやってきた女子高生。依頼内容は「これから死ぬから、死んだ後もSNSを更新続けて、私をいじめてきた奴らを怖がらせたい」と怨念が漂っています。

死後のイメージを利用してまでうらみを晴らそうとする彼女に、主人公は「せっかく新しい自分になりすませるのに そんな自分じゃ虚しくならない?」と一言。今いる場所から逃げ出して、新しい自分を見つけるよう提案します。
納得して生きることを決めた高校生を見送りながら「別に彼女を思ってじゃない」と心の中でつぶやき、生きられる人からはあえて仕事を受けない彼のポリシーを語るのでした。
Twitterには、「自分が死んだらアカウントの存在ってどう思われるんだろう? と思った」「亡くなられた事を知っている人、知らない人の反応も気になります」など、未来に存在しているかもしれないSNSなりすまし屋の仕事に想像を膨らませる人からの声が寄せられています。死後に友人や親族からどう思われたいか想像し、死んでからしかできないと思い込んでいることも生きながら実現できると考えさせられるステキな漫画です。
作品提供:コンテくん(@conte_kun)さん

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