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2021年アカデミー賞で脚本賞を受賞した映画「プロミシング・ヤング・ウーマン」。一見「ポップで痛快な復讐ムービー」に見えるこの作品が描き出す、女性が置かれる「現実」をライターが解説します。

ポップな映像に反した現実的な作品



キャリー・マリガンが演じる主人公・キャシーは、夜な夜なバーで泥酔したフリをします。ほとんど意識がないようにみえる彼女を、男たちは自分の家に持ち帰ります。その後、彼女は自分がシラフだと明かし、自分に手を出そうとした男に制裁を加える……! というのが予告編で描かれる物語の導入部分です。




男性を制裁する奇抜な女性の姿、スリリングな音楽……ポップでかわいいテイストの予告や宣伝をみて、女子向けキューティ映画が大好きな筆者の期待は高まるばかり。製作には「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」のマーゴット・ロビーが携わっていることもあり、これは女友達と一緒にキャッキャと盛り上がろう! と観に行ったところ……。待ち受けていたのは過酷な現実を描いた作品でした。
トラウマからの脱却



キャシーが「制裁」を始めたのは、7年前に起こった事件が原因。同じ大学の医学部に通っていた友人が、同級生の男子からレイプを受けたにもかかわらず、裁判では男子学生は有罪と認められず、加害者は何の処罰も受けませんでした。友人が亡くなってしまい立ち直れなくなったキャリーは、事件に立ち会えなかった自らへの贖罪として、夜な夜な自分をレイプしようとする男たちに制裁を加えるようになります。
キャシーの行う「制裁」がどんな内容なのかは作中では明示されていませんが、好きでもない男性からの身体への接触を伴いながら行う復讐は、まるでキャシーの自傷行為に見え、痛快には感じられませんでした。
そんなとき、カフェで働いているキャシーのもとに大学時代の同級生が現れます。彼によると、友人の事件に関わった人たちは今でも順調に人生を送っているようで……。キャシーは事件に関わった人々への復讐を誓います。


本作について、監督は「これは、キャシーが語るべき物語だから」という言葉を寄せています。心理学者のマーティン・A・コンウェイによると、自己の物語は「予期と矛盾しない整合性」と、「現実から離れないリアリティ」という2つの条件をなるべく両立するように紡がれていくそうです。そして、この2つの条件を両立できない記憶が、トラウマ記憶と呼ばれます。
自暴自棄とも言える制裁の毎日を送っていたキャシーにとって、事件の加害者たちへの直接的な復讐は、彼女自身の物語の真理性を回復し、トラウマから脱却するための行為だったのではないでしょうか。
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