「真実が分かっても誰も責めないで」　殺人事件を描くミステリー漫画、探偵が導き出したまさかの結末が話題に

　「真実を知っても誰も何も責めないことを約束してください」――。殺人事件の真相を解き明かす探偵漫画が、これまでにない展開で話題を呼んでいます。

　創作漫画「真実がわかっても」を投稿したのは、立葵（@hiyokobeya）さん。「真実が分かったってどういうことよ探偵さん！」「早く説明しろ！」と詰め寄る家族の足元には、ナイフが突き刺さって倒れている人が描かれています。

　「やっぱりこいつが殺したんでしょ!?　私の旦那を！」と涙を浮かべる妻や、「なっ…怪しいと思ってたんだ！　俺の弟を殺ったのはこいつだろ探偵さん！」と詰め寄る兄など、パニック状態の家族をよそに、探偵は「落ち着いてください皆さん…説明の前に一つだけお願いがあるんです」と告げます。

　「真実を知っても誰も何も責めないことを約束してください」という思いがけない一言に、家族は、「旦那が殺されてるのよ!?　そんなの出来るわけないでしょ！」「そうだぞ！」と激高しますが、「愛するあなた達が争えば争うほど達也さんを悲しませることになる！」「わかりませんか！」と探偵。

　困惑する家族にあらためて「とにかく絶対に…絶対に責めないであげてください！」と強く訴えるのですが、実はその言葉に最も心を打たれているのは、被害者本人で、傍らには「ドッキリ大成功」と書かれたフリップが……。

　ドッキリだったけど言い争いが始まって出るに出られなくなった被害者は「（…探偵がめっちゃ気つかってくれてる　まじでごめん……）」と冷や汗をダラダラ流すのでした……。

　予想外の結末にTwitterでは「これは新しい」「最後のコマで【聖母たちのララバイ】が流れる」「そら探偵さんの立ち位置からは真実がわかるわな」との声や、「ミステリーの創作論だけど、探偵に倫理観があるかどうかは、この気遣いができるかどうかなんだよな」との声も上がっていました。

　立葵さんはこのほかにも「【創作】見下ろしてくる友達と可愛い服を着て出かける話」「【創作】もう5年」などさまざまな創作漫画を投稿中。気になる方は立葵さんのTwitterアカウントをチェックしてみると良さそうです。