終わることのない明治のチョコレート菓子同士の戦い「きのこ・たけのこ戦争」と違い、ロッテの洋酒入りチョコレート同士の「ラミー・バッカス紛争」はパッケージに勝敗が記されているとTwitterで話題になっています。
「ラミー」と「バッカス」はどちらも冬季限定のロングセラー商品。しかし、今年のパッケージにはそれぞれの売り上げ順位が堂々とデザインとして書かれています(※)。ラミーが1位で、バッカスが2位……既に決着がついているだと……?
※洋酒チョコレート市場の売り上げ順位(インテージSRI+ 洋酒チョコレート市場 2017年4月〜2021年3月累計 ブランド別販売金額)

(画像提供:@ly_roneさん)
気づいて投稿したのはリロ氏(@ly_rone)さん。11月25日にレシピ本『リロ氏の欲望に従った限界キャンプ飯』(KADOKAWA)を発売する、狩猟者でソロキャンパーのVTuberです。以前には、ホットサンドメーカーを使った「サッポロ一番あんかけハンバーグ」が話題を呼びました(関連記事)。
そしてこの「順位」、昨年(2020年)のパッケージには記載されていませんでした。この1年で何が……?(※過去にはパッケージに記載されていることもありました)

昨年の「ラミー」パッケージ

昨年の「バッカス」パッケージ
なぜ今シーズンから売上をパッケージに表示するようになったのか、ロッテに問い合わせてみると、次のような回答がありました。
ロッテ 担当者:特にラミーvsバッカスで人気や売り上げの勝敗を示す意図はございません。昨年、ラミーとバッカスはリニューアルを実施した結果、売り上げが大きく伸びました。ブランドを支えてくださっているお客様に引き続きご愛顧頂けたことに加え、新たなお客様・これまで買っていただけていなかったお客様からご購入いただけたことが要因です。
そうした実績を背景に今年は、「さまざまな洋酒チョコが販売されている店頭でお客様が安心して商品を手に取っていただけるようにしたい」という想いがあり、外部調査会社が調べた販売実績をパッケージに記載させていただきました。1964年(バッカス)、1965年(ラミー)から続いている、それぞれの個性があるロングセラーブランドになりますので、ぜひお楽しみいただきたいと考えております。
――ということで、特にラミーvsバッカスで勝ち負けを決める意図はなかったとのこと。どちらも50年近い歴史があり、今も愛され続けているというだけで十分どちらも“勝者”といえるかもしれませんね。
Twitterでは「私はバッカス派です」「圧倒的バッカス派としては解せない」「ラミー派です」「ラミーはレーズンが美味いからね」といった声がありながらも、「どっちも好き」「どっちもうまい」「そもそも争いが起きてない気がする」との声も多く、洋酒入りだけに大人で平和な世界が広がっている印象でした。
19時追記:当初、今年(2021年)からパッケージに順位が記載されたとしていましたが、過去にも記載されたことがありました。おわびして訂正致します。
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