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連載:トヨタマのワーケーション探訪
「どこでも働ける」ならば、旅先でも、地方でも、観光スポットや温泉地、自然の中でも働けます。働く場所を縛らない「テレワーク」の普及とともに、ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせた新たな働き方「ワーケーション」を、街の魅力ある施設やアイデアとともに街ぐるみで応援する自治体や街が最近、全国でグッと増えています。
連載「トヨタマのワーケーション探訪」では「あ、この街に行ってみたいな」「ここでワーケーションしてみたいな」となる全国各地のワーケーションプランを紹介していきます。
今回紹介するのは、京都府京丹後市で実践できる「ふるさとワーケーション 京丹後塩江の暮らし体験」です。

京丹後市でのワーケーションプログラムは、「地元の仕事を手伝う体験」をプッシュしています。地元で体験する仕事が「ワーク」となる考え方で、カヤックフィッシング、漁師さんと宴会、漁師さんと釣りをする、などの地域での暮らしも体験できるようにしました。
展開するのは、人と地域のマッチングサービス「ふるシェア」。月額料金制で同社が各地に用意する施設「ふるシェアの家」に泊まれるサービスなどを展開します。
同社はワーケーションといえど、「いつもの仕事をここでするのは推奨しません。なぜならば、美しい海やおいしい料理が目の前にあるのに、いつもの仕事の生産性が上がるとは……考えられないためです」「現地の仕事を手伝い、普段の生活ではなかなか出会えない人とふれあい、得られなかった知識や経験を得て、都市での仕事に生かしていく。そんな考え方のワーケーションです」と話します。なるほど、これもワークとバケーションをかけたワーケーションといえます。

漁師飯をいただける「漁師飯体験」(3000円から)、頑張り次第でバイト代やお土産がもらえる「漁師のお手伝い」、漁師さんから本職のワザを教えてもらえる「漁師と釣り」(1万円から)などのプランオプションも用意します。
ふるさとワーケーションは、ふるシェア会員になると利用可能。入会金+月会費制でふるシェアが運営する各エリアの施設(家)に泊まれます。例えば、身1つでふるさとを思い切り楽しめるようにする全部入りプラン「ふるさと会員」(月会費3万円)、通常1棟1万円とするふるシェアの家に原則泊まり放題となる「なかま会員」(月会費1万0000円)、たまに使いたい月会費2000円のライトプラン「友だち会員」などがあります。

地域の人と交流し、遊ぶことで、地域を知り、本業や今後の生活に生かす新しい発想を得る──。本業の仕事を「しない」ならば、これまで行ってきた「旅行」と似通うかもしれません。しかしお着せのパッケージツアーとは、やり方や考え方がいろいろ違うようです。ワーケーションといっても、単に「旅先で仕事する」に留まらない方法や手段がいろいろな生まれてきています。今後の展開も楽しみです。

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