情報処理分野の発表会インタラクション2022で国際電気通信基礎技術研究所(ATR)のインターンである岡田優花さんが発表した研究、「ロボットの台数が増えることで謝罪の効果は高まるか?」が大変興味深い内容で人気となっています。“謝罪ロボ”の時代が来るのか……?

話題のきっかけとなったツイート

 この実験ではPepper(ペッパー)を使用し、複数台のロボットがウェイターとして働くレストランを想定。配膳の際に持ってきた商品(ソフトクリーム)を落としてしまったペッパーが、1台で謝罪した場合と、2台で謝罪した場合の「許せた度合い」を調査しました。2台で謝罪する方は、1台が商品を落とすとスッと横から出てきて2台一緒に頭を下げて謝罪します。

ロボットの謝罪台数と納得度の調査
運んできたソフトクリームを落とすペッパー
ロボットの謝罪台数と納得度の調査
謝罪するペッパー
ロボットの謝罪台数と納得度の調査
またしてもソフトクリームを落とすペッパー
ロボットの謝罪台数と納得度の調査
横からスッと現れ2台で謝罪するペッパー

 被験者は168人の男女で、各条件終了後に「自分に給仕をしたロボットを許すことができたか」の7段階評価と、「何台で謝罪するのが好ましいと思ったか」をアンケート調査。その結果。客は1台より2台の方がロボットに対して寛容になれ、好まれることが示されました。ロボの謝罪も“数の力”が働くようです。3台以上の場合どうなるのか分かりませんが。

ロボットの謝罪台数と納得度の調査
2台の方が謝罪の納得度が高まりました

 この実験結果にネット上では、「面白すぎる」「間が謝罪する際にも一緒に後ろで頭を下げるロボットとか用意すると、謝罪効果が上がるかも」「客の怒りが収まってないと判断したら後ろから続々と出てくるようにしたらもうあっさり引き下がってくれるかも」といった声が寄せられていました。

ロボットの謝罪台数と納得度の調査
研究結果の詳細
ロボットの謝罪台数と納得度の調査
ロボットの謝罪台数と納得度の調査

画像提供:塩見昌裕さん

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