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大学の「情報セキュリティ応用」の授業で、アニメ「カードキャプターさくら」のアイテムを使って多要素認証(MFA)の説明をする准教授のツイートが「凄い! 一瞬で理解できた!」「確かに2要素で認証されてる」と注目を集めています。わかる人にはわかるやつ……!

「2要素認証の説明するのに使った指示棒」(画像提供:@inage39さん)
投稿したのは、広島市立大学大学院情報科学研究科で准教授を務める稲村勝樹(@inage39)さん。説明に使用したアイテムは、2018年からNHKで放送された「クリアカード編」に出てくる夢の杖とクリアカードです。
授業では、アイテムを使って魔法を使う、いわゆるスタンダードな魔法少女モノと比較。こちらは魔法を発動する道具(コンパクトなど)に対して呪文を唱える場合に、本人の魔力を感じ取って魔法が発動する「生体認証」のみです。
それに対して「カードキャプターさくら」では、魔法が発動するカード(システム)に、夢の杖「物による認証」とその本人の魔力「生体認証」がセットになることで、呪文が有効になる――よって、2要素認証を行っている例として説明しています。
ちなみに上記2つの例ともに、本人が発声する“呪文”については、ここではセキュリティの面からも認証の要素ではなく、実行命令(命令コマンド)としています。
稲村さんに生徒の反応を伺うと、「最初アニメのタイトルを見たときは多くの人がきょとんとしてましたが、実際に杖を取り出したときや、カードに反応して杖がしゃべっているのを聞いたときは笑い声が起きました(すべらなくてほっとしました)」とのことで、授業に興味を持ってもらうための“ネタ”としてバッチリ機能したようです。
また、気になる夢の杖とクリアカードについては「私物になります」と稲村さん。なお当日は、ケロちゃんのパーカーを着用して授業したそうです。これは間違いなく授業の内容とともに生徒の記憶に刻まれる先生だ……!
かわいい「ケロちゃんカフェ」のパーカー!
Twitterでは「この授業受けたかった」「こういう例えがあると取っ付きやすい」と興味を持つ人の声が寄せられ、「これくらい茶目っ気あった方が授業楽しくなって良いと思う」と話題に。また同投稿に触発されて、他のアニメや特撮作品を挙げて「○○は三要素ですか?」と質問する声や、「2要素でないためセキュリティに問題を抱えているのが、鉄人28号」といった、情報セキュリティ面から作品を振り返るツイートも投稿されています。
今回の説明は魔法少女というフィクションの世界のひとつの解釈なので、別の見方や考え方も寄せられており、それらの反響も含めて見ていくとさらに興味が増すかもしれません。
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