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死んだ幼なじみの“コピー”にどう接していいか分からない――戸惑う少女を描く漫画「3Dプリンターの彼女」が、「考えさせられる」と反響を呼んでいます。作者はTwitterユーザーのなまくらげ(@rawjellyfish)さん。

幼なじみの仁美を、1週間前に交通事故で亡くしたりん。しかし彼女は今、仁美の“コピー”と一緒に過ごしています。仁美は臨床試験の被検体に選ばれ、遺伝子レベルでスキャンされ、3Dプリンターでそっくりに複製されて“よみがえった”のです。
それを知るのは仁美の家族と事故を目撃したりんだけ。記憶ごと複製された“ひとみ”自身も知りません。どうしても以前のようにひとみに接することができないりん。何も知らないひとみは、急にそっけなくなったりんの態度に戸惑っている様子です。

りんの急変に疑問を投げかけるひとみ。彼女の口から出てきたのは「私が3Dプリンターで作られた複製だから?」。彼女は自分がコピーであることを知っていたのです。さらに彼女はりんに驚きの真実を告げるのでした――。
姿形も、記憶も同じ。そんな複製があったとして、果たしてそれは「同じ人間」と言えるのか? 自身が自身たるその根拠は何か? 考えずにはいられない物語には「完全にコピーされた自分は自分なのか別人なのか」「自己同一性を担保しているのは何かという哲学的問題」などのコメントが寄せられました。
思考実験「スワンプマン」を想起したという声も多く見られ、実際になまくらげさんも、スワンプマンから着想を得たとコメントしています。
同作はなまくらげさんがコミティアで頒布した作品。BOOTHでも頒布されています。
作品提供:なまくらげ(@rawjellyfish)さん
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