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瞬時に主人公の背後へ回り込んだ敵が親切に「後ろです」――。数々の「戦闘シーンでありがちなこと」を描いたイラストが、どれもこれも“あるある”だと共感を呼んでいます。

イラストレーターの橋本ナオキ(@Abhachi_Graphic)さんが、さまざまなシチュエーションの“あるある”を描く「毎日でぶどり(@debu_dori)」シリーズの一編。今回はバトルものにありがちな描写を7つ取り上げています。

例えば、強大な爆発力を誇る技や兵器が、敵の強じんさを表すためダシにされるパターン。命中に勝利を確信した瞬間、爆煙の中から敵がゆっくり出てくるやつです。このとき「やったか?」と言って、「やれてない」結果に終わったキャラを何人見たことか……。

敵方のスペックもムチャクチャなら、主人公サイドもかなりムチャ。シビアな攻防の最中に「ヤツの驚異的なスピードは高速移動ではなく空間転移系の〜」などと一瞬で100文字ほど考えますし、骨折しても「まだ戦えるぜ……アバラは2、3本いっちまったがな……」と軽傷扱いで済ませてしまいます。内臓までいかれるぞ病院行け病院。
ピンチに陥った主人公が“できれば使いたくない奥の手”(おそらく何かを犠牲にしないと使えない)を放つ、グッとくる描写も。それを「戦いについていけなくなったキャラが分かりやすく解説する」くだりも、彼もストーリー序盤は強力なライバルキャラだったろうに、戦闘力のインフレに置いていかれて……と思うと、別の意味でグッときます。
一連の“あるある”を順番に読むと、なんとなく物語が浮かび上がる構成も見事で、イラストはTwitterで大好評。特に“奥の手”の名「鳥貴族(バード・ロイヤル)」が人気です。威力もコスパも高そう。
作品提供:橋本ナオキ(@Abhachi_Graphic)さん/毎日でぶどり(@debu_dori)

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