日本のプロ野球では北海道日本ハムファイターズのマスコットガール「FIGHTERS GIRL」(ファイターズガール)たちが披露する「きつねダンス」がブームですが、台湾プロ野球で活躍するチアリーダーたちへのまなざしも再燃しています。

台湾プロ野球のチアリーダーはアイドル的存在といっても過言ではなく、ネットを介して日本でもファンになる人が続出。Google Trendsで日本における過去5年の「台湾チア」の検索ワードの推移を調べると、2019年後半に大きな盛り上がりがあり、2022年に入り再び盛り上がっていることが分かります。
現在再び注目を集める台湾チアですが、2019年の盛り上がりを担ったのが、中信兄弟のチアチーム「熱情姐妹(Passion Sisters)」に所属するチュンチュン。
チームカラーの黄色いユニフォームに身を包み、イノセントな笑顔とわがままボディーでピョコピョコ踊る姿は、ファンが球場で撮影した動画をYouTubeやSNSに投稿したことで、日本でもファンの心をわしづかみに。時期を前後して北海道各地で撮影した初ソロ写真集のリリースや、『週刊ヤングジャンプ』の表紙と巻頭グラビアを飾ったことでも注目を集めました。
チュンチュンの存在を日本人ファンに特に印象付けたダンスは、中信兄弟の陳子豪(チェン・ヅゥハォ)選手のために作られたもの。チュンチュンによると「台湾では、中信兄弟チーム全体を応援する踊りが人気で、あの踊りが特別知られているわけではない」とのことですが、なぜか見入ってしまう不思議な魅力を備えています。
「Passion Sisters」は2014年結成。チュンチュンは2016年に加入しており、チームメンバーの短今や希希、笑笑は同期に当たります。ねとらぼ編集部は、コロナ禍の足音が聞こえつつあった2020年2月、チュンチュンを取材するため台湾へ。取材現場にいた全員をとりこにしながら日本の印象や今後の目標をざっくばらんに語ってくれたチュンチュンが印象的でした。
想像以上に魅力的だった“かわいすぎる台湾チアガール”は、その後も球場内外で人々の耳目を集め、2021年からは台湾の人気バラエティー番組「飢餓遊戲」のレギュラーメンバーとして出演。また、2nd写真集『QUNing』は日本版が2022年6月に刊行されました。
台湾でもその人気は健在で、台湾のケーブルテレビ局「TVBS」が運営しているニュースサイト「TVBS新聞網」が2022年7月、台湾の若い世代に人気のSNS「Dcard」で、3000人に聞いた台湾チアリーダーの人気投票結果を紹介。ここでチュンチュンは次点に15ポイント差を付ける48%でトップに輝いており、変わらぬ人気があることを示しています。



台湾プロ野球(CPBL)は1989年に発足。現在は中信兄弟、統一ライオンズ、富邦ガーディアンズ、楽天モンキーズ、味全ドラゴンズの5チームで、2022年からは台湾南部に位置する高雄市の澄清湖球場を本拠地とする台鋼ホークスが新たに加入。14年ぶりの6球団体制となっています(台鋼ホークスは2023年シーズンは二軍、2024年シーズンから一軍に参入予定)。
なお、中信兄弟は2021年、チーム名改称後初となる年間王者に輝きました。台湾プロ野球では7月30日、31日にオールスターゲームが開催され、チアは総勢50人が登場するそうです。

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