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「今日の川遊びでも自分が溺れるなんてあり得ないと思っていた」――川で溺れそうになった体験談をTwitterユーザーが注意喚起として投稿。普段泳げる大人でもライフジャケットなどが必須だとわかる、ヒヤリとする内容が「本当に大事な話」「広まってほしい」と拡散されています。
安藤哲也(@tetsushiki)さんは先日、友だち夫婦に誘われ、家族で川遊びに行くことに。安藤さん自身は人生で初めての川遊びだったそうです。
友だち夫婦の夫は、幼少期からその川で遊んで育った人。また泳ぎのプロであり、当日は大勢の子どもたちに泳ぎなどを教えていました。

安藤さんはその日、後から合流。みんながいる対岸へ向かおうと、そのまま普通に川を横断しようとします。溺れそうになったのはその時でした。
先入観で「子どもたちがあっちにいるんだから、深いエリアはないはず」と思い、歩き出した安藤さん。最初は水位が少しずつ深くなる程度で、想像以上に冷たい水に慣れようと少し平泳ぎをしたりしていました。そして休憩しようとして立とうとしたその時、一気に体が沈んでいったそうです。
「想像していない事態に驚き、とっさにクロールをしようとしたのだが、水の冷たさも相まって軽いパニック。しかも、川の流れもあるため、泳いでも泳いでも思った方向に行かない」「パニックになると方向も分からなくなるし、泳ぎ方もグチャグチャ。『足をつけたい!』しか考えられなくなる」
一瞬の出来事にパニックに陥った安藤さんですが、幸いにも「そうだ!浮こう!」と閃いて実行。おかげで元の場所まで戻ることができました。まさに間一髪でした。
後からわかったのは、歩ける浅い場所から一気に深さが2メートルを超えたりと「川は『浅い』と『深い』が本当に極端に切り替わる」ということ。ちなみに今回の川は、特定の場所だと深さが4〜5メートルあると教えてもらったそうです。
初めての川で、さらに後から合流したため「浅い」ルートがわからなかった安藤さん。泳げるし、大人だから「多分大丈夫だろう」で川に入るのは危険なことがわかる恐ろしいエピソードでした。
「想像もしてないのに、突然水の底に落ちていくのは本当に恐怖だった。意識して潜るのとは雲泥の差」
楽しい場所だからこそ、事故に遭わないように十分に気をつけたい
子どもにライフジャケットを装備させるのはもはや常識となっていますが、大人は油断しがちです。また安藤さんはサンダルを履いていたそうですが、泳ぐときにかなり邪魔だったとして、ライフジャケットに加えて、ウォーターシューズの購入もおすすめしています。
リンク先は河川財団「子どもの水辺サポートセンター」のサイト。水難事故の防止を目的とした「水辺の安全ハンドブック」のPDFが閲覧できます
政府が公開したアウトドアでの事故に関する情報によると、2021年に全国で発生した水難は1395件。人数だと1625人に上り、そのうち744人が亡くなったり行方不明になったりしています。死者・行方不明者の発生場所は「海」が全体の49.2%で最も多いですが、2位の「河川」も34.0%と少なくない割合です。
消費者庁によると、川での事故の多くは穏やかそうな流れで起きているとのこと。水面を見て大丈夫そうと感じても、地形などの影響で水中の流れが一定ではないこともあります。
他にも、上流に雨が降るなどして一気に水位が上昇する危険性(関連記事)や、右岸と左岸で川の流れが違ったりといったことも。事前に天気や川の情報を国土交通省のサイト「川の防災情報」でチェックすることも重要です。
万一、ライフジャケットなしで流された時の対処法は、背浮きで「浮いて待て」(関連記事)。無理に泳がず、体力の消耗を避けて救助を待つよう呼びかけています。
消費者庁の注意喚起(関連記事)
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