※9月5日11時50分 「国立がん研究センターがん情報サービス 最新がん統計」をもとに、「日本人女性の11人に1人かかる」から「日本人女性の9人に1人かかる」に修正しました。
日本人女性の9人に1人がかかる(※)といわれている、女性にとって身近な病気「乳がん」。そんな乳がんで亡くなった祖母が、病床で教えてくれたことを紹介したツイートが「なんて素晴らしい教育」「立派な方だ」と話題を呼んでいます。ツイートは記事作成時点で4万5000件以上の「いいね」を獲得。ねとらぼGirlSide編集部は、投稿者のおきよ(@kyokyokyokyopu)さんに話を聞きました。
(※参照:国立がん研究センターがん情報サービス「最新がん統計」)

乳がんのことを教えてくれた祖母
TL見てて思い出した話。祖母は乳がんで亡くなったんだけど、病床に伏せていた祖母は幼い私が遊びに行くたびに腫瘍部分を触らせて「絶対に忘れないで、この感触だよ」って話してくれたな。祖母のことを思い出してお風呂に入った時、自分で触って確認したり、鏡で異変がないか見るようになったな(おきよさんのツイートより)
投稿者は、おきよ(@kyokyokyokyopu)さん。乳がんで亡くなったおきよさんの祖母は、生前病床に伏せていた際、幼いおきよさんが遊びに行く度に腫瘍部分を触らせて「絶対に忘れないで、この感触だよ」と話してくれたそうです。
大人になったおきよさんは、祖母が体を張って教えてくれたことを覚えており、お風呂に入ったときに自分で乳房を触ってみたり、鏡で見たりなど、異変がないか確認するようになったといいます。もちろん、乳がん検診も積極的に受診しているそうです。
この投稿を見た人からは、「なんて素晴らしい教育だろ…」「おばあちゃん、立派な方だね。私もちゃんとチェックする!」「そうか、そうやって教えることもできるよね。おばあちゃんだからできた身体をはった教え。大事にしよう」などの声が寄せられました。
また、「私も母の乳がんの腫瘍部分を触って忘れられなくなった」「私の友達もお母さんが乳ガンになって、真っ先に娘に触らせたって言ってたことを思い出しました」など、おきよさんと同じような経験をしたというコメントもありました。
投稿者のおきよさんに詳しい話を聞いてみた
ねとらぼGirlSide編集部では、その時抱いた感情や祖母との思い出、乳がんに対する思いなど、投稿者のおきよさんに話を聞きました。
―― 幼いころにおばあさまの腫瘍を触らせてもらった際、どんな感情を持ちましたか?
おきよさん:祖母の腫瘍を触らせてもらったときは小学生くらいだったので、すごく怖かったことを覚えています。初めて「病気=死」を身近に感じた出来事でした。
―― 投稿されたエピソード以外に、おばあさまとの思い出深い出来事はありますか?
おきよさん:祖母は医療系の仕事をしていたので脱毛症の私のことをよく気に掛けてくれていました。沖縄出身の祖母は、私の頭をなでながら「なんくるない、なんくるない。ちゅらかーぎーだからねー(なんとかなる。美人だからね)」とよく話してくれました。
―― ツイートには記事作成時点で4万5000件以上の「いいね」が集まり、多くの反響が寄せられています。どのように受け止めていらっしゃいますか? また、伝えたいメッセージなどございましたら教えてください。
おきよさん:祖母の思いが皆さんに届いたことをすごくうれしく思います。セルフチェックはもちろんのこと、自覚症状がなくても乳がん検診を受診する方が増えることを、祖母もきっと願っているのではないかと思います。
(了)
「国立がん研究センターがん対策情報センター」によると、乳がんの主な症状は乳房のしこりで、他にも乳房にえくぼやただれができる、左右の乳房の形が異なる、乳頭から分泌物が出るなどがあります。
乳がんは早期発見、早期治療で治癒が望める病気。日頃のセルフチェックと定期的な乳がん検診で、病気を見逃さないようにしたいものです。
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