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「娘ちゃんがいない」――出かけた先で夫から送られてきたメッセージ。ほんの少し目を離した隙に起きた出来事を描いた漫画が、「子どもの行動力はすごい」「自分も子どものころにやった」と反響を呼び、Twitterで3万件を超えるいいねを集めています。

漫画を投稿したのは、漫画家の松本ぽんかん(@m_pon_kan)さん。松本さんが保育園の保護者に1人で参加したときのこと。このとき4歳の娘は夫と一緒に自宅で留守番していました。



そこへ夫から「娘ちゃんがいない」とメッセージが。玄関が開いていて靴がなく、見える範囲に姿はないというメッセージを見て、慌てて夫に電話する松本さん。「見つかったの!?」「いや、まだ……」と話している間に、保育園の先生が娘を連れて来ました。先生によると、娘は1人で来てインターホンを鳴らしたそうです。


夫が2階で家事をしている最中に、家を出た娘。階下に行こうとして夫に「どこ行くの? トイレ?」と聞かれたときには、「うん」とウソをついたのだそうです。夫は、思い返せばこのとき違和感を覚えたものの、1人で出かけたことのない娘が、1人で玄関の鍵を開け、ウソをついてまで1人で出て行くとは思わなかったといいます。

松本さんは「保育園に行くと娘に行き先を伝えたこと」「鍵に届かないだろうと娘の能力をあなどっていたこと」を反省点としてあげています。「何もなかったから言えることですが――まだまだ目を離してはいけないと痛感させられた出来事でした」と結んでいます。
事故もなく無事に済んでよかったものの、ヒヤリどころではない出来事に、Twitterでは多くの反響が寄せられています。特に多かったのは、「娘さんのように、保育園に1人で行った経験があります。当時1人で家を抜け出し、道路を歩いていた記憶もあります」「妹が幼稚園の時お迎えを待たずに1人で片道2kmを歩いて家まで帰ってきたことがある」など、自身や周囲に起きた同様のエピソードでした。皆さん無事でよかった……。「子供ってそうなんだよ、本当にすごい勢いでたくさんのことを吸収してできるようになってる…!」「知恵の付き方は我々大人が考える以上のスピード」と、子どもの成長の早さはあなどれないというコメントも見られました。
編集部では松本さんにこの出来事について話を聞きました。
―― 娘さんがいないと連絡が来たときにどのように感じましたか
松本さん 漫画の通り、全身の毛が逆立つような感覚でした。真っ先に脳裏に浮かんだのは交通事故のことです。家の前が車通りの多い道なので、何もなくて本当によかったです。
―― 家から保育園まではどのくらいの距離ですか
松本さん 保育園まで約400メートルです。
―― この出来事のあと、どのような対策をしましたか
松本さん 娘には、小さい子が一人で出歩くとどういうことになるか懇々と説明しました。説教はしませんでしたが、戒めにポスターを書いて壁に貼ろうと提案しました。すると娘が「これ、玄関に貼ればいいんじゃない!?」と逆に提案してきたので玄関のドアに貼ることになりました。それが最後の写真です。ドアはチェーンロックをかけることにしました。
―― 漫画に寄せられた反響についてコメントをお願いします
松本さん 心配のお声以上に皆様の『脱走武勇伝』が多くて驚きました(笑)。この年頃はあるあるなんだなと……。対策についても、開閉時に音が鳴るドアや後付けのカギなど、いろいろ教えていただけけてありがたかったです。
作品提供:松本ぽんかん(@m_pon_kan)さん

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