ドイツの元プロサッカー選手ジミー・ハートウィグが12月6日(日本時間)にInstagramを更新。ドイツのニュースサイト「WELT」の番組に出演した際の、アジア人に対する差別的発言に批判が集まったことを受け、謝罪文を掲載しました。

11月23日(日本時間)に行われた「FIFA ワールドカップ2022」グループリーグE組初戦で、日本代表はドイツを相手に2-1で勝利し、次のコスタリカ戦では敗北を喫したものの、12月2日には強豪スペインを撃破。同時に行われた対コスタリカ戦を4-2で制したドイツでしたが、日本の勝利によりグループステージ敗退が決定しました。
2日の試合後、ドイツのニュースサイト「WELT」がドイツの元サッカー選手・ハートウィグを解説に迎えて番組を配信。ハートウィグは、自国が日本に敗北したことを受けてか、両手を合わせながらお辞儀する格好で、「チンチャンチョン」と東アジア人を差別するワードを使用しました。
番組の内容が「WELT」のYouTubeチャンネルにアップされると、Twittterでは発言個箇所を切り抜いた動画が日本人を中心とするユーザーの間で拡散し、ハートウィグへの批判が噴出。5日に配信された日本の一部ニュースサイトの記事によると、同サイトが「WELT」運営会社とハートウィグに取材を申し込んだ後、YouTube上の動画は削除されたとのことです。
6日にハートウィグはInstagramを更新し、「WELT-TVで、日本対スペイン戦における私の発言で気分を害された皆さん、本当にごめんなさい!」とドイツ語でつづった謝罪文を掲載しています。

また、今大会のドイツ代表と言えば、多様性や反差別を意味するキャプテンマーク「One Love」の使用を禁じられたことや、カタールの外国人労働者への人権侵害に抗議する意味を込めて、対日本戦の集合写真撮影時に口を手で覆うポーズを取ったことで話題になっていました。
ハートウィグの発言を受けて、Twitterでは「ドイツってそういうとこちゃんとしてる国だと思ってた」「ほんと悲しい」「ドイツって日本戦の時に抗議してたよね」「こういう発言をする人がいるから、『ドイツ人は〜』とか主語を大きくされるんだよ」「差別に対しては毅然とした対応をとらなければ」などと、さまざまな意見が上がっています。

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