イヤイヤ期全開の子どもの声、お隣さんの迷惑になっていないだろうか……そんな悩みを抱えていた人が救われた漫画に、3万件のいいねが集まる共感の声が寄せられています。作者は、育児漫画を描いているるしこ(@39baby_com)さん。

るしこさんのお子さんがイヤイヤ期だったころのこと。自己主張も強くて毎日大騒ぎで、ただでさえ疲れる上に「隣には丸聞こえじゃない?」「うるさいだろうな」と心労が尽きませんでした。


そんなある日、お隣さんとばったり出会ったときに「子どもの声うるさくないですか?」と恐る恐る聞いてみると……「そう! それ! ずっと言おうと思ってたの!」と返されて、苦情を言われると覚悟するるしこさんでしたが……。


「全っっっ然気にならない!!」とお隣さん。子どもが好きだから声が聞こえると夫と喜んでいると話してくれました。「だけどお母さんは気にしてるんじゃないかってずっと思ってたの」と、自身もそうだったという経験からるしこさんを気遣ってくれていたお隣さん。とはいえ、いきなり「うるさくないですよ」と言うと嫌味のようになりそうで伝えられなかったようです。
「子どもの声が聞きたい!って人も居るって伝えたくて」と、るしこさんを安心させる言葉をかけてくれたお隣さん。その言葉にるしこさんの涙腺は緩んだのでした。
漫画には、「お隣の奥さんに似たようなこと言われて後から1人で泣いた」「うちは子供いないので、他のお子さんの声が聞けると嬉しいです」「どっちの気持ちもめちゃくちゃわかる」など両方の立場から共感の声が寄せられています。
この出来事について、作者のるしこさんにお話を聞きました。
―― この出来事を漫画に書こうと思った理由を聞かせてください
るしこさん 子どもと接していて最近とくに会話が成り立つようになったというか、必要なことをやってほしいときにそれが通じることが増えたので、少し前まではイヤイヤがすごかったのになあ〜と過去を振り返ったことがきっかけです。
―― この出来事によって、ご自身に何か変化はありましたか
るしこさん 子どもがワーッとかんしゃくを起こしたとき、なだめるよりまず「静かにして!」と言ってしまうなど、ご近所へ気を遣ってさらに余裕がなくなってしまっていました。そんなときだったのでお隣さんの言葉はとても心を軽くしてくれました。イヤイヤ期の子どもは泣くのも騒ぐのも全力なので親も疲弊しますが、周囲に見守ってもらえていると思うとこちらの心にも余裕が生まれました。
―― その後、お隣さんとの交流は増えましたか
るしこさん もともとずっと仲良くしていただいていたので、今も変わらずよく声をかけていただきます。
―― 漫画への反響についてコメントをお願いします
るしこさん 小さな子の親の立場のわたしと、近所の小さな子を見守る立場のお隣さん、どちらにもたくさん共感の声をいただいています。わたしも息子がイヤイヤ期を抜けつつあり、スーパーや電車などでひっくり返って泣いている子を見つけ、当時を懐かしみ微笑ましく見守る立場になりました。当時いろんな方にいただいたやさしさを、これから誰かにお返ししていけたら……と思っています。
作品提供:るしこ(@39baby_com)さん

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