アニメや特撮作品の制作資料を後世に残す活動を行うATAC(アニメ特撮アーカイブ機構)は、東京都の認定を受け「認定特定非営利活動法人(認定NPO)」になったことを1月17日に発表しました。

ATAC公式サイトより

 「認定NPO法人」になったことで、個人の寄付も税控除の対象に。認定には「2事業年度に渡って3000円以上の寄付をしている人が平均100人以上いる」など厳しい条件があり、ATACでは近年認定を目標に掲げ活動を続けていました。

 今回の認定にあたり、理事長を務める庵野秀明さんは「寄付サポーターや賛助会員の皆様の厚いご支援、関係各位の熱いご協力、そしてアニメや特撮を愛する皆様の深いご理解とご支持があったからこそ」だとして感謝のコメントを発表。今後は「より一層公益に資する活動」を求められるとして、「身の引き締まる思いを感じています」と決意を表明しています。

庵野秀明理事長のコメント

 ATACは2017年6月に「アニメと特撮の文化を後世に遺し、継承していくことを目的」として設立。2020年には福島県須賀川市の「特撮アーカイブセンター」開館に携わったほか、「庵野秀明展」をはじめとする各種展示会への協力、アニメの原画や特撮のミニチュアといった「中間制作物」を個人含め幅広く募るなど、資料保全のため多方面で活動しています。