日常のハッとするような気付きを与えてくれるツイートを、イラストとともにご紹介する企画「その視点はなかった」。今回は仕事中の服装は戦闘服だよね、というお話です。

その視点はなかった

(イラスト:野田せいぞ

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コワモテお姉さまの意外な一面

昔一緒に働いていたお姉様がいつも全身ブランド物で固めていて会社で腫れ物のように扱われていたんだけれど、ある日たまたまランチが隣同士になった時に「バッグ可愛いですね」と言ったら「これコスプレなの」と返されて物凄くびっくりした。強い女コスプレをしていたらしい。

ランチが終わってオフィスに戻ったら、以前は高飛車で嫌な人に見えていたお姉様が戦闘服を身に纏い仕事に挑む高貴なお姉様に見違えたから人の思い込みの力は凄いと思った。

補足するとこの方だけ上司のセクハラに遭わずに済んだり定時で帰る事を咎めらずに済んだり、飲み会に参加しない事がデフォルトだと捉えられているような方でした。彼女にとって全身ブランド物で揃える事はメリットがあるからやっておられたんだと思います。

(にくじるさんのツイートより)

 にくじる(@adhd11510717)さんの思い出に残る、昔の職場にいた同僚のお話。その女性は一見すると「全身をブランドもので固めている怖いお姉さま」で、社内では避けられがちな人物だったといいます。ですがある日話す機会があり、女性のバッグをほめたところ「これはコスプレなの」と返され、そこで初めて「この人は“強い女”のコスプレをしているんだ」と知ったのでした。

 にくじるさんも彼女のことを「高飛車で嫌みな女性」と思い込んでいたそうですが、その話を聞いてからは「戦闘服で仕事に挑む高貴なお姉さま」に見えたといい、その他にもさまざまな要素から、彼女にとって強い女のコスプレはメリットでしかなかったのだろう、と回想しています。

 このツイートには「友人も普段分かりやすいロゴの入ったブランド品を着ているんだけど、痴漢に遭いにくく、会社でも理不尽な思いをすることが減ったらしい」「社会人なりたての頃、大人しめのOL服から、辛口キャリア女性服&ピンヒールに変えたら電車で痴漢に遭う頻度が劇的に減りました。というか、なくなりました。コスプレ大事」「女性だけではなく男性もそういう事あります。ヘアセットしてメイクして(ブランドじゃなくても)服もちゃんとしてる方が絶対に戦闘力が上がってる気がするし、何より自分がアガります」など、賛同の声が多数寄せられています。

記事:たけしな竜美(@t23_tksn

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