ふりーむで配信中の無料PCゲーム、「日本をよく知らないナンシーが作った和風ホラーゲーム」がおかしいと近ごろ話題です。日本をよく知らないだけあって、デキの悪い機械翻訳みたいな日本語が満載。

ナンシー
ナンシーらしき人物がかわいいタイトル画面。スタートすると、一応ホラーっぽいタイトルが出ます
ナンシー
なぜここで肝臓検査なんて単語が……人によっては十分ホラーかもしれないけれど

 「RPGツクールMV」で作られたこのゲームは、4人の少年少女が空き家を探険する謎解きもの。スタートするなり、一行は“肝臓検査”をするしないでもめ始めます。なぜこの状況で肝臓検査を……ハッ、肝臓検査……つまり肝臓を試す……ということは「肝試し」……?

 このように同作は不慣れな日本語だらけ。扉を調べるだけで「私がこのドアを開くには固すぎます」と、「too hard for me」を律儀に直訳したようなぎこちない文が出てきますし、空き家に潜んでいたいの日本人形は「ってやる」などと、やらかしながら襲ってきます。こうなるともう、そういうネットミームみたいですね。

ナンシー
中学英語を思い出させるワンシーン
ナンシー
「意味はさておいて漢字のデザイン性を気に入った外国人」が作った感
ナンシー
原文が「サノバ○ッチ」であろう一節。なんで罵倒語だけ翻訳が正確なんだ

 同作は2019年6月公開のゲームですが、『師匠シリーズ』などで知られる漫画家の片山愁(@shu_kata)さんがTwitterで紹介したことであらためて話題に。「あとからじわじわくる」「最後の展開もめっちゃ好き」「わたしはおなかがいたいです」などと好評を博しています。

 なお、このゲームはべるずさんの作品で、「ナンシーが作った」は、あくまでも“そういう設定”です。日本を誤解したナンシーが実在しないと聞いて、安心したような残念なような。

協力:べるずさん/片山愁(@shu_kata)さん