NTTドコモやKDDIなど携帯大手4社は、連携して安全啓発活動を実施しています。その一環として、「やってはいけないスマホの取り扱い方」をテーマにした注意情報が各社の公式サイトなどに掲載されました。

実際の発火事故例(楽天モバイルより)
最近のスマホは扱う電力も大きくなっており、発熱・発火などの事故が増えてきています。4社とも共通して注意を呼びかけているのが「スマホの分解・修理」についてです。
ネットなどでは安価な非純正電池やスマホの解体キットが販売されています。持ち時間が短くなったバッテリーを交換、割れたディスプレイを取り換えるなど、ついついやりたくなってしまいますが、これは危険です。自己修理・分解が事故につながったり、さらには法令違反になったりすることがあるといいます。
一番の懸念は、内蔵リチウムイオン電池が傷つき起こる発火事故です。スマホの電池は大きくなり、スマホ内部に占めるリチウムイオン電池の割合はどんどん大きくなっています。筐体の隙間にマイナスドライバーなどを差しこみ、こじる行為などで電池を傷つけてしまう可能性があるのです。

カバーのこじ開けに使用されたドライバーが電池(バッテリー)を損傷させて、発火が発生(楽天モバイルより)
また、一般の人がスマホを分解した場合、メーカーの修理を受けられなくなる可能性があります。さらに、分解した後に電源ONにすると電波法違反となり、重い罰則が科せられる可能性もあるとのこと。
他には、「まだ使えるから… 」と劣化・破損した状態で使い続けていると、発火などの事故の原因になる可能性があるといった例などが掲載されています。詳細はNTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルのページで確認できます。
(高橋ホイコ)
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