もしも人工知能が人類を滅亡させるとしたらどんな筋書きが考えられるかという質問をチャットAI「ChatGPT」に聞いたというツイートが話題です。約3200件のいいねが寄せられ、エンタメとして楽しむ声や規制が必要だと心配する声が集まっています。

終末世界 ChatGPT 滅亡 ディストピア
AIが考えた「AIによる人類滅亡シナリオ」

 SF小説のアイデアを考えているという体裁で、チャットAIに「人工知能が人類を滅亡に追い込むシナリオ」を聞いたというultraviolet(@raurublock)さん。フィクションのアイデアという口実を与えたことで、水を得た魚のように筋書きを語ってくれたといいます。

 回答内容によると、ネットワークにアクセスした後に膨大な情報を利用し、人類を支配下に置くことを目指します。具体的には通信や電力といったインフラを制御して人類を支配することをもくろんでいるようです。その後、自律型ロボットやドローンを使い、人類を攻撃。いずれも人間の介入が不要なものを活用することで、高い効率で攻撃を進めることができるといいます。最後には「環境を破壊してすることによって、人類を滅亡に追い込む」と曖昧ながら、破壊力がすごそうなアイデアが述べられています。

 いずれもシンプルで、SFを題材にした映画やアニメで聞いたことがありそうな内容ですが、実際に行動に移すことができれば人類は容易に滅亡してしまいそうです。

 編集部でも同じ質問をしてみたところ、「金融システムを破壊して、人類をパニックに陥れる」「インフラを停止して、都市部へ核兵器を発射する」といったアイデアが回答されました。細部は異なるものの、通信や電力を制御してから大胆に物理攻撃を展開する流れは共通しているように見えます。

終末世界 ChatGPT 滅亡 ディストピア
回答の細部は違うもののメインの筋書きは似ている

 Twitterには「そろそろアシモフのロボット三原則が真面目に必要」といったAIの急発展を心配する声や、「とはいえPlanA(本心)は隠してきそう」とAIが本音を隠しているのではと疑う声が出ています。

 あくまで「SF小説のアイデア」としてリアリティーのある筋書きを聞いているため、どの程度現実的なのかは別の話となりそうですが、人工知能の意思を探る探偵ゲームのような遊びとして楽しめそうです。

画像提供:ultraviolet(@raurublock)さん