幼いころに「お化けに連れて行かれないようトイレは誰かと一緒に行け」と教わった子どもが、大きくなってから親に真意を打ち明けられて……。子どもを守りたい親心が感じられるエピソードがTwitterに投稿され、記事作成時点で3万2000件の“いいね”を集めるなど反響を呼んでいます。

「お化けに連れて行かれないようトイレは誰かと一緒に行け」
子供の頃「お化けに連れて行かれないようトイレは誰かと一緒に行け」と教わった子は大きくなって「トイレに悪い人が潜んでいるかもしれないからそう教えていた」と親から打ち明けられたそうなのですが、我が子が性被害や連れ去りなどに遭わないよう、あの手この手で守ろうとしてくれていたんですね…。(ちらいむさんのツイートより)
投稿者は、ちらいむ(@chilime)さん。ちらいむさんの知人は、幼いころに親から「お化けに連れて行かれないようトイレは誰かと一緒に行け」と教わったといいます。
しかし、「お化けに連れていかれないように」というのは親が考えた作り話。知人がこの教えの真意を知ったのは、大人になってからでした。あるとき「トイレに悪い人が潜んでいるかもしれないからそう教えていた」と打ち明けられたそうです。
公園など、外出先のトイレは大人の目が行き届かず、子どもが性犯罪や連れ去りといった犯罪に遭いやすい場所。大人はトイレが危険な場所になり得ることを知っていますが、幼い子どもにありのままを話すことは難しいものです。そこで、子どもにとって怖い存在であるお化けの話をつくり、「お化けに連れて行かれる」というインパクトの強い言葉を使って子どもを守ろうとしていたのでした。
ちらいむさんは子どものころ、トイレに一緒に来てくれと周りの子どもに頼まれるたびに「トイレくらい1人で行けるのでは……」と思っていたそうです。しかし今思うと、それは危険な目に遭ったことがない子どもの考えだった、と振り返っています。
子どもを守りたい親心が伝わるこのエピソードには「なるほど!」「そういうことだったのですね」と納得する声や、「子どもを怖がらせる伝承って、元をたどれば子どもを事件や事故から回避させるためだったりしますよね」「子どもを守るために必要な事なんですよね……お化けさんは子を持つ親にとって神様ですね」など共感が寄せられています。
警視庁は、子どもを犯罪から守るために、「いかのおすし」(ついて「いか」ない・車に「の」らない・「お」おごえを出す・「す」ぐにげる・おとなの人に「し」らせる)を親子で確認することや、子どもの持ち物に防犯ブザーをつけることなどを呼びかけています。
子どもを狙った犯罪が後を絶たない中、子どもの年齢に応じた防犯対策をすることで、子どもの安全を守りたいものです。
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