部屋の中央に鉄剣、壁には剣に刻まれていた銘文や、全国で出土したさまざまな刀剣のデータなどを光で投影するという、サイバー空間のような博物館の展示が話題となっています。

厳かささえ感じる空間……
古代と未来が融合したかのよう
投稿者のキャプテン村社(@CaptMurasha)さんが訪れたのは、2022年11月20日に「市原市埋蔵文化財調査センター」にリニューアルオープンした「市原歴史博物館」(千葉県市原市)。
近未来感のある展示室の真ん中で展示されているのは、千葉県市原市の古墳から出土した「王賜」銘鉄剣(おうしめいてっけん)。壁の投影によると、全国各地の古墳からさまざまな刀剣が出土するものの、文字(銘文)が記されているものはあまりないそうです。

全国各地から出土した刀剣と銘文
この展示では、壁に映し出された刀剣の中で、「王賜」銘鉄剣を表すものだけが青く光っています。そして、「王賜 □□ 敬(安)」(王 □□を賜フ。敬ンデ[安]ゼヨ)と、古墳に埋葬された人が王(畿内の大王、大王の一族、中央の豪族といった有力者)から鉄剣を授けられたことを示す鉄剣の銘文が、文字と絵で表現されました。

「王賜」銘鉄剣を表す表示だけが青白く光り……

銘文をズームアップ!
この投稿には、「カッコいい展示!」「これ地元だわカッコいいカッコいい!!」「この展示は素敵だなぁ…」といった声のほか、光を使った展示が幻想的だったためか、「まるで魔剣目録!!」「魔物が出てきて選ばれしものがこの剣を取りに来て倒すまで見えた」など、思わずファンタジーの世界を想像してしまう人。
「王賜」銘鉄剣以外の展示物も見ごたえがあったとのこと
「王」は一体誰を指すのか……
同館では開館から85日目の2月12日には、来館者数1万人を突破し、サプライズセレモニーを開催。さらに展覧会の解説生中継を行うニコニコ動画の番組「ニコニコ美術館」でも取り上げられるなど、好評を博しています。
なお、今回取り上げた展示は、フラッシュを焚かなければ撮影可。「市原歴史博物館」をはじめ、撮影が許可されている博物館は少なくありませんが「フラッシュ不可」「一部のエリアは不可」といったケースもありますので、館内の注意書きや、なければスタッフに確認するのが良いでしょう。
最近、増えてきた撮影OKの博物館。注意書きを見たり、職員さんに確認したりして撮影を楽しみましょう
オープン日:2022年11月20日
所在地:千葉県市原市能満1489番地
開館時間:9:00〜17:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
観覧料:常設展示/大人個人300円・団体200円、高校生個人200円・高校生団体100円(団体は20人以上)、中学生以下無料、※企画展・特別展は別料金
※身体障害者手帳等の交付を受けている方と介護者は観覧料免除(博物館受付にて手帳等を提示)
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