NHK版「金田一シリーズ」を含む、映像化された「犬神家の一族」の歴代“逆さ足”をまとめた比較表がファンによって作られ、Twitterで目の付け所がシャープ過ぎると話題になっています。なんとマニアックな……!

まさかの“逆さ足”に絞った掘り下げ……!(※比較表の一部)
投稿したのは、横溝正史作品のファンアート制作や金田一耕助シリーズの映像作品に関する同人誌の発行など、さまざまな活動を行っている探偵堂(@Chizu_Yamamoto)さん。
今回は「犬神家の一族」でもっとも有名な「湖の水面に2本の足が突き出ているシーン」のその“逆さ足”に注目し、イラストで比較しつつ、それぞれの特徴を文章で簡潔にまとめています。

足だけの比較なのに内容が濃いのがさすがです
4月29日に後編が放送されたNHK版(BSプレミアム/BS4Kにて放送)で11度目の映像化となった「犬神家の一族」だけに、足だけの比較でも歴史を感じさせます。映像化第1作目の1954年「片岡千恵蔵版」と、金田一が登場しない1970年「蒼いけものたち」には“逆さ足”は出てこず、初出は1976年「石坂浩二版」。そこから、足の重心がどこにあるか、血色は良いか悪いか、左右対称か非対称か、他にも膝の曲げやつま先の向き、足の開き具合などが、丁寧に比較されています。思った以上に違いがあるのですね。
なかでもユニークなのが、短編ドラマの2020年「池松壮亮版」で、比較表には「タライ式左右対称型。証拠も死体も座敷にデリバリーされたため、このスタイル。原作通りパジャマ着用」という解説が。見ていないとわけがわからないだけに、より興味が湧いてきます。
リプライでは「奥深い」「まとめてる人がいるなんて 大笑いしてしまった」といった反応や、「細やかなレビューが素晴らしい」「池松壮亮版ぶっ飛び過ぎててがぜん見たくなった」「すごい! 全作観て確認したい!」などの声が寄せられ、記事執筆時点で約2万件の“いいね”を獲得しています。
2023年「吉岡秀隆版」の逆さ足
探偵堂さんは、5月21日に東京流通センターで開催される文学作品展示即売会「文学フリマ」に出店。新刊『横溝作品私的考察集』の頒布に加えて、「歴代犬神家 逆立ち脚&マスクの比較表最新版」を無料ペーパーとして配布予定(※数に限りがあります)とのことです。
スケキヨマスク比較表も公開
文学フリマで頒布される『横溝作品私的考察集』
探偵堂さんはこんな活動も
画像提供:探偵堂(@Chizu_Yamamoto)さん
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