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外来種だらけの川で意外な生き物と出会ったという体験がYouTubeで紹介されています。動画は記事執筆時点で再生数9万4000回を突破しています。

投稿したのはYouTubeチャンネル「マーシーの獲ったり狩ったり」で琵琶湖(滋賀県)を中心に生態系保全のための活動を発信している生物採集系YouTuberのマーシーさん。この日は琵琶湖周辺の川を探索しています。ガサガサを始めると間もなく、ウシガエル(特定外来生物)のオタマジャクシを発見。オタマジャクシといえど人の手指と変わらないサイズです。

続けてミシシッピアカミミガメやアメリカザリガニを捕獲。どちらも6月から条件付特定外来生物に指定されています。


川の中にはニゴイ(日本固有種)やホンモロコ(琵琶湖固有種、絶滅危惧種IA類)の姿も。ホンモロコは最近数が増え、網にも入るようになってきているそうです。



続けて見つけた飼育型コイ(外来種)は80センチ超えのサイズ。一人で岸に上げます。さらに進んでいくと植物の間にチラチラ光るものが。確認してみるとゲンジホタル(日本固有種)でした。


以前にも訪れたことがあるポイントだそうですが、時期がたまたまかぶっていなかったためか今まで見られなかったとのこと。マーシーさんは外来種だらけの濁った川で約14匹ものホタルと遭遇したことに驚きを隠せない様子です。
ホタルは光を頼りに交尾相手を見つけるため、ライトを当て続けると配偶行動や産卵行動を阻害してしまうことに。もっと観察したいところですが、ホタルたちのためにライトを点けた撮影を諦めます。

ホタルがいる川は“環境がいい”という指標になりがちですが、各地で行われる放流活動が問題になることもあるのだとか。ホタルは生息する地域特有の個性があり、他の地域から持ってきたものは国内外来種になってしまうため、放流活動は慎重に考えなければならないと喚起しています。
ちなみに後日、マーシーさんはこの川にホタルがいることを不自然に思い、調べてみることに。その結果、2018年に約100匹のホタルが放流された場所と一致していたことが分かったそうです。直接関係しているかは定かではありませんが、この川にはホタルの餌となるカワニナが大量に生息しているそうで、以降定住したのかもしれません。
コメント欄には「ホタルの生態にもいろいろあるんですね。勉強になります」「外来種まみれの中で在来種居るとホッとする」「マーシーさんの何が良いって外来種にも愛を持って接しているのが伝わるのが良いですよね」といった声が寄せられています。
マーシーさんはYouTubeの他、Twitter(@masy034)やTikTok(@marsyhantingchannel)でも情報を発信中。YouTubeの投稿では、他県に出向いての活動なども見ることができます。
画像提供:YouTubeチャンネル「マーシーの獲ったり狩ったり」


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